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昼酒を止めるには...

昼に酒を飲むこと。それは多くの勤め人にとっての夢ではないだろうか?私にとっては日常である。

自慢ではない。止められないのだ。

思えば最初に酒を飲み始めたのは中学生のとき。当時19世紀のフランスの詩人アルチュール・ランボーに傾倒していて、フランスに関するものにはなんにでも興味を持っていた。酒(ワイン)も含めてだ。

中学生にして、ワインやブランデーを常飲しながらフランス語を勉強し、ランボーを日本語とフランス語で読む。ランボーは破滅的な生活をしていたので、そこに呼応していたのかもしれない。

ともかく、私はこのように飲酒癖をつけ、現在に至るまで四半世紀以上飲まない日は片手で数えるほどしかない生活を送ってきた。

タバコOK、酒NG

しかしそれも夜だけであった。休みは朝から飲むが、仕事の日は時々昼に飲む程度、といういたってマトモな飲酒習慣であったのだ。

ところが….

ここ数週間は昼も必ず飲むようになってしまった。在宅時はもちろん、出社時もちょこっと抜け出して一杯、である。
不幸中の幸いなのは、量が少ない(ビールジョッキ1〜2杯程度)ことだが、「たまにガッツリ」よりも「毎日チョビチョビ」の方が断ちづらい習慣だ。

先日偉そうに、「タバコの止め方」なんて記事を書いたが、酒についてはこの有様である。タバコを吸わなくなったきっかけになったゴールデンルール「死ぬほど吸いたくなったら吸ってOKだが、惰性や習慣では吸わない。」(記事「タバコの止め方」参照)というのもまったく効かない。常時死ぬほど飲みたいからである。惰性などでは断じてない。

太く短く > 細く長く

そうだ。中途半端を脱して、一度いくところまでいけばいいんだ。そう思いついたのはつい先日。仕事を抜け出して、恵比寿ガーデンプレイスの「
YEBISU BAR STAND」でしこたま飲んで、業務中の飲酒はこれっきり(週一程度に抑えるの意味)にすることにした。

うららかな日差しの中、どすぐろい酒欲と共に席に着く


一杯目 撮る前に一口飲んでしまった


今度は飲む前に撮れた 周りの会社員の皆さんの視線が痛い

お昼時で混んできたこともあり、退場を余儀なくされ、何件かはしごしてしまった。当初の目論見通り「いくところまでいった」感はあり、酒量も「more than enough」である。

さて、その後どうなったかというと、平日の昼酒は止められていない。以下が直近3日感の記録だ。


3/7 ランチ休憩ガスト飲み
3/7 二杯目に突入 (スパゲッティも二杯目…)
3/8 つけめんのお供にもビール
3/9 づけはまち丼にもビール

敵は近くに

「若い時に思いっきり遊んでおかないと、大人になってから変なことにハマる」今回、私が「おもくそ振り切って悪癖を断ってやる」と決めたきっかけはこの言葉である。
結論を言ってしまえば、思いっきりやってもやらなくても悪癖は止められない。(お前の意思が弱いだけだというツッコミはNG)
だってそうだろう。いい大人なのに悪いことをやっているやつらの多くは若い時からやっていてそれを止められていないやつらだ。

私は昼酒を止めるのを止め、愛することにした。敵を遠ざけてはいけない、近くに置け。

酒は人類にとって最大の敵かもしれない。だが聖書はこう言っている、「汝の敵を愛せよ」と
フランク・シナトラ

仲間は近くに、敵はもっと近くに置け
マイケル・コルレオーネ

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