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京都へ行こう❣【279】

今回は、作庭家『重森三玲』の推し仲間である
noteのハト子さんと、東福寺塔頭『一華院』に行って来ました。
三玲氏のお孫さんである重森千靑(ちさを)氏が作庭したお庭があります。
(秋の特別拝観は11月15日〜12月1日まで)

山門

11月21日撮影

こちらでハト子さんと待ち合わせ。
すぐにわかりました。
初めましてのご挨拶をして、いざ拝観!

東庭『青龍』

入口前に高くそびえる黒松を『龍』に見立てています。

玄関には素敵な生け花

拝観料は500円。
拝観料とお抹茶付きのセットもありましたが、
別部屋で頂く事になるので、今回は拝観のみ。

南庭『朱雀』

依稀松(いきまつ)の庭
作庭は前住職(1981年)

ちょうど無人だったので、いきなりお庭を撮影する私とは対照的に、ハト子さんはまずご本尊に手を合わせに行かれました。
こういう所を見習いたいと思います。

庭園中央にある立派な黒松が一番の見どころ。大きく伸ばされた枝ぶりが見事です!
この黒松を『朱雀』に、サツキの大刈込を『山々』に見立てています。
縁側を歩きながら見ると、伝説の鳥である朱雀が、羽ばたいているようにも見えます。

黒松の枝先を見ると、支柱ではなく石の重りが付けられています。面白い!

青龍と白虎の掛軸

『四神の庭』がある一華院らしく、掛軸にも
こだわりが見られます。

四神とは、東西南北を守る『神獣』のことで、古代中国で誕生し、日本へ伝えられました。
北は『玄武』、南は『朱雀』、東は『青龍』、西は『白虎』が配置されています。

四神を配した土地は風水では最良の地とされ、 京都(平安京)でも取り入れられています。

西庭『白虎』

『虎靠山(ここうざん)の庭』
作庭は重森千靑(2018年)

白い石で『白虎』を表現。
大きな石を『親虎』、小さな石を『子虎』に
見立て、中国の故事『虎の子渡し』を表現しています。

チャート(堆積岩)

お庭の近くに、作庭された重森千靑氏の解説がありました。
西庭の白い石は、京都産のチャート。
金額的な問題や禅寺の庭園にふさわしいかどうか。無加工の自然石探しは大変な様です。

手を伸ばして撮った1枚。
ハト子さんは、広角になるレンズをスマホに
装着して撮られていました。

一華院『四神』

絵 : だるま商店(安西 智・島 直也)

実は私、2人組ユニット『だるま商店』さんが描く絵が大好き。『随心院』にあるピンク色の襖絵『極彩色梅匂小町絵図』が代表作といえばわかる方もいらっしゃるはず。

一華院を中心に、それぞれの四神が色鮮やかに描かれています。
白虎の後ろ足には『一華』の模様が!
遊び心のあるデザインにも注目です。
もちろん、今回のトップ写真はこちら。

尻尾にも子虎がしがみついてる(笑)
虎の子渡し

こちらの掛軸の書は、パンフレットの表紙にも なっています。

この奥に『美術館』と『北庭』があります。

絵 諸藤英世

北庭『玄武』

『彷彿石(ほうふつせき)の庭』
作庭は重森千靑(2016年)

最奥は、石組みで『蓬莱島と蓬莱山』、
黒い石で『洲浜』を表現。
中央は、石組みで『鶴と亀』。
手前は、三石で亀が泳ぐ姿を表わしています。

最奥は、京都産のチャート。
中央の両サイドの二石は京都産のチャートで、
真ん中の三石は、四国徳島産の青石。
手前は、全て青石を使用。

石の数は十五石で構成。
力強いチャートと優美な青石をうまく組み合わせています。
作庭された重森千靑氏によると、七五三石組にしたのは最も尊く、縁起の良い数だから。
一番手前の左側の『亀頭石』との出会いにも
縁を感じたそうです。
『石の数』『色』『形』にも注目して下さい。

いかがでしたか?
2度目なので、ポイントを押さえて撮影枚数も少なめ。前回うまく撮れなかった東庭『青龍』と北庭『玄武』もリベンジ出来ました。

だるま商店さんの絵もカラフルで素敵✧*。
ハト子さんも私も自分のペースでゆっくりお庭を楽しみました。
秋に東福寺へお出かけされる時は、塔頭寺院にもぜひお立ち寄り下さい。

大正ガラスの影もお気に入り

最後までお読み下さりありがとうございます❣