ぎっくり腰になった日には、もうこれで

いつもパタパタしている。

しているつもりはないが、
私が動くと、「パタパタ」音がするらしい。

止まるのがへた、自覚がある。

途中で休みたくなったり
思考を整理したくても、
止まれないのだ。

多分、不安、なんだろう。

幸い店に出れば

やることが山ほど溢れていて、

自分でやることをどんどん作ることもできて、

一切、止まらなくて済む。

心配性で考えすぎちゃう癖があるが、
店で目一杯動いて、
目の前のことをやっていると

不安のもくもく雲たちはどこかへ行ってしまう。

だから、ぎっくり腰になってしまった今日などは、

もう、これで

かなり、

結構、

ダメージがくる。

痛みはもちろんだけど、
それ以上に、

止まってることに対して、焦りが。

まぁ、心許なく、

イライラと、

不安な時間が流れる。

思い通りにいかぬ身体を嘆いて、

こんなにクサクサしている。

思えば、いつも眠たいと思っているのだから、

強制的に休める良い機会、なのだ。

にも関わらず、

のこのこ店に出てみたり、

喫茶店に行ってみたり。

痛くて殆ど何もできないのに

それでも動いてみようとする。

怖いのだ。

取り残されるのが。

誰にやねん。

小さな店、休んだところで誰も困らない。

そう思うのだけど、

私が困る。そりゃ自営業だし当たり前だけれど。

金銭的なことじゃなく、

世間から取り残されるような気持ち。

これから歳を重ねるとこんなことが増えるのかな、

この今の腰の痛みがずっと続いたらどうしよう

頭によぎるのは、

普段、忙しさに紛らわせ、
存在を薄くしている漠然とした不安たち。

ここぞとばかりにやってきて

ふふふって笑っていやがる。

クッソぅ。

負けるもんか。

自分の体を自由に動かせない、
なんて苦しいことだろう。

こういう時に、人間の真価が問われるというが、

私、ダメダメやな。

落ち込まず、野原にでも寝そべってる気分になって
リラックスできたら。

ああ、

とにかく、普通に店に立ちたい！

健康で働けることを実感するのはこんな時。

ああ、私生かされているのね、と。

ありがとう。

そして、神様、

少し早めになんとか治してもらえませんかねぇ。