日記cryamy7/10
ライブレポというたいそうなものは書けないので、日記にさせて頂きたい。
音楽の知識があるわけではないので、こうやってライブや音楽の感想を言語化することに抵抗がある。でもcryamyなら、あなたのために歌っているんだから、あなたの解釈や、想いで正解だよ。来てくれたあなたのために歌っているのだから。そう言って貰えるような気がするから、日記という形で文字に残しておきたい。
今年の3/29に初めてcryamyのライブに言った。ワンマンライブだった。
そのとき書いたnoteはこれで、読み返すと、クラブクワトロをライブハウスという認識より、パリピのクラブという認識だった田舎者でライブ経験の浅いヒヨコの僕であった訳だが、それはあまりに衝撃的なライブとなった。陳腐な表現だが、まるでロックンロールの悪魔に取り憑かれたみたいで、全身が痺れた感覚だった。
そして、今回のリキッドルーム、渡米前最後の自主企画ライブ。それは全曲新曲という、前衛的なライブだった。
会場オープンとともに今日やる新曲の歌詞カードが配られる。目を通すと、今にも死んでしまいそうな歌詞が多かった。
ゲスト2組が終わってcryamyの番になると、カワノさんは「ロックというものに優しさや誠実さっていうのは不要だと思ってる」そう言った。「自分軸だった世界が、自分はこの世界の中のカスにしか過ぎない、そう変わっていった」そう言った。
新曲たちが披露されると、今にも消えたり死にそうな詞なのに、優しさや誠実さを不要と言ってるのに、彼らの曲は僕の生を肯定させる力がある気がした。それは上手く言語化できないし、言語化する必要なんてないのだけれど、それはものすごく力があって美しいものだった。まるで抽象的な言葉だけれど。
そして彼らは未来を報告してくれる。
来年6月の日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブ。正直かなり先だなって思ったけど、嬉しかった。それまで生きる理由にしては十分すぎる理由だから。
「空は自分の気持ちを映してくれる」
カワノさんがそう言ってた空の下で彼らの歌が聴ける。最初で最後の野音と言っていたから絶対に行かなければならない。
終わりや死を意識することは、今や生と向き合うことなのだと思う。
そして会いたい未来があるという尊い事実が僕をこの世界に生かさせてくれる。
そしてその未来はcryamyだということを彼らに伝えたい。空の下でまた会いたいです。ありがとう。いってらっしゃい。