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【旅エッセイ】長崎一人旅vol.7

ホテルに着いたら、疲労とアルコールで眠気がMAXまで来ていたので、シャワーを浴びてそのまま眠りについた。
翌朝7時半に起きて、朝食をとる。
僕がこの世で好きなもの10選に朝食バイキングがあるかもしれない。できるだけいい朝食が食べたくてホテルを選んだ。

バイキング1周目

これが私のバイキングだ。テレビ千鳥で一周バイキング企画があるが、僕は何周だってその気があればしてやるんだからと、上品に多種を少量作戦で一周目を臨んだ。2周目はカレーライスにカツを乗っけて食べた、あと豚の角煮まん。3周目はデザートとコーヒー。

幸せだった。。。

長崎2日目。僕は五島へ行く予定だった。五島へのアクセスは空か海だが、僕は海を選んだ。ホテルのチェックアウトを済ませて、徒歩で長崎港へ向かい、あらかじめ予約しておいた高速船の切符を購入する。
もうそろそろかと乗り場の桟橋まで行くと、もぎりのおっちゃんが立っている。

「もうすぐ、乗れますからね」
「この切符、ここで間違いないですか?」
「はい。確かにここです」
「五島は初めてですか?」
「はい。長崎初めてなんです」
「はあ、そうですか。旅行ですか?」
「旅行というか、一人旅ですね」
プライベートだから旅行でいいのに無駄にカッコをつける。
「はあ、一人旅。いいですね。 五島は自然しかないですよ。産業がないんです。島の人口も減っていってね、みんな長崎本土の方へ出ていってるんですよ。長崎も古い遺産で食ってるところがありますからね」
どこか長崎に悲観しているおっちゃん。
「でもその遺産がとても重要な史跡じゃないですか」
僕はここに来た意味も込めて真剣に答えた。
「そうですかね。でも長崎の人はあんまり関心が無いんですわ。地元だからですかね」

「はい、乗船の準備出来たようです。どうぞ」

確かに、日本にいながら日本の歴史についてちゃんと語れるかと言ったら2.3割のことしか語れないのかもしれない。それはどこの場所にいても同じことだった。外のことも、もっと身近なことも関心を持たなければ、見逃している良さがたくさんあるのかもしれない。

高速船が、白波をたてながら、キリシタンが隠れてきた五島に向かう。

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