
新しいことに挑戦していますか?
やってみたいけどなかなかできない。
みんなの様にはできないと思って、一歩が踏み出せない。
何か変われるきっかけがあれば私にもできるかもしれない。
そう思ったことはありますか?
私の“武器”
10年以上、私はまったく別の世界にいたんです。
男性ブランドにいた私は、どの国に行っても「私だ」と一目で覚えてもらえるように、黒髪スーパーロングを貫いてきました。
尾骶骨まで伸ばした髪は、まさに “武器” だった。
仕事でも有利に働き、すれ違う女性たち、メイクアップアーティスト、カフェのお母さん、コンビニの店員さん——たくさんの人が話しかけてくれたんです。
フランスでは、「髪を触らせて」と言われることすらあった。
そのまま素敵な女性たちと会話が弾み、バーへ繰り出した夜もある。
この髪があったからこそ生まれた時間が、確かにあったんです。
髪がつないでくれた人との縁
髪を通して、私はたくさんの人と繋がりました。
髪を褒めてくれる人、興味を持ってくれる人、ただ「綺麗」と言ってくれる人…。
それはまさに“手放したくない武器” だった。
武器と決意
去年、私はその髪をバッサリ切った。
新しい道で生きると決めたから。
長い髪が接客の邪魔になり、1日7時間以上も髪が濡れた状態になる酵素風呂で働くには髪の状態にも悪く、みるみるツヤを失っていく様もとても心苦しいかった。
長年カットをお願いしていた美容師さんが、
「決意してこんなに長く髪を切らせてもらえるなんて光栄です」
と言ってくれ二人でうるっとなった。
長く寄り添ってくれたものを手放すって、私にはとても勇気がいりました。
人目が気になるからこそ、私は強くなれた
私は、人目が気になるタイプです。
でも、それはいつも不安なのではなく、むしろ 「気にすることで自分を奮い立たせている」 んだと思うんです。
「見られている」という意識が、姿勢を正す力になっていたし、だからこそこの髪を守り、磨き、私らしさとして大事にしてきた。
武器を手放した今、私は何で自分を奮い立たせられるんだろう。
不思議とそんな不安はなかった。
きっかけはすぐそこに
40歳を迎えた今、私は違う道を選びました。
長い髪がもうないからといって、私が私でなくなるわけじゃない。
側から見たら、髪を切るなんて簡単なことかもしれない。
でも、それがキッカケになることもあるのではないでしょうか?
「自分にとってどんな意味を持つのか」これが大事なのでは?
私にできたのだから、あなたもきっときっかけを見つけられすはずです!