株の自動売買って?メリット・デメリット
昨今、ネットでもTwitterでも『自動売買』『システムトレード(シストレ)』と調べた時に出てくるのはFXのことばかりですよね。
株式投資において自動売買やシストレという言葉はあまり浸透していないのが現状です。
優秀な株式投資の自動売買ツールが少ないということもありますが、
人気だった『TradeStation』のサービスが終了してしまうなどの一件もあり、なかなか自動売買ツールを利用するきっかけが無いのかもしれません。
そこで今回は、ちょうど最近、TradeStationの代わりになるであろう
「TradingView」による日本株の自動売買を可能にした「Trade Stand」がリリースされたこともあり、改めて株の自動売買におけるメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
株の自動売買-メリット
①時間が短縮できる
自動売買ツールを利用することにより最大のメリットは、
チャートをチェックして売買注文を出す・自分で銘柄分析をする、
などの手間が省けることです。
ほとんどの自動売買ツールには銘柄スクリーニング機能が備わっているため、わざわざ自分で銘柄分析をする必要がありません。
平日働いているサラリーマンや日中家事で忙しい主婦の方など、取引が出来る9時から15時までずっと場を見るのが難しい人にとってこれ以上のメリットはありません。
また、TradingViewなどにはバックテスト機能も付いています。
バックテストとは、トレードの売買ルールの有効性を検証することです。
売買ルールの検証は自動で行うとかなり時間がかかってしまいます。
そして時間をかけたにも関わらず、検証した売買ルールが機能しないと判明して時間が無駄になってしまう、なんてことも少なくありません。
手動で行えば時間がかかるバックテストが一瞬で行えるのも、自動売買ツールの魅力のひとつですね。
②感情に流されず注文を執行できる
株式投資を行っている人の中には、損切が出来ず持ち越してしまい、そのまま含み損が拡大してしまった…という経験のある人もいるのではないでしょうか。
損切りや利益確定タイミングの難しさは、株式投資で継続して利益を出しづらい要因のひとつです。
しかし自動売買ツールはプログラムである以上、感情的に取引をしてしまうことは絶対にありません。
機械的に、確実に注文を執行してくれます。簡単に見えますが、人が行う以上これはとても難しいことなのです。
感情的な部分を排除し、文字通り淡々と損切り注文を行ってくれるのは、プログラムである自動売買ツールの強みと言えます。
株の自動売買-デメリット
①自動売買ツールの完成度の低さ
最初にも言った通り、株式投資の自動売買ツールはFXと比べるとあまり普及していないのが現状です。それには恐らく、株式投資の自動売買ツールの完成度の低さ、そしてプログラミングの難しさが関係しています。
24時間市場が開いているFXに比べ、株式市場は朝9時から15時まで、さらに前場には取引や集中しやすい傾向があります。
また銘柄数も多く、数えるほどしかないFXに比べると、東証一部に上場している銘柄数は2000銘柄以上あります。
これらの点から、株式投資の自動売買ツールのプログラミングは決して簡単ではありません。
株式投資にはその国々で違う、複雑なルールであるため世界で共通に使えるツールが限られており、FXの自動売買ツールに比べるとどれもまだ完成度が高くないのは、株式投資の自動売買ツールに手を出しづらい最大の要因かもしれませんね。
②想定外の銘柄を買ってしまう場合がある
株式投資の自動売買では、意図しない銘柄を買ってしまうことがあります。
例えばFXの場合、取引する通貨ペア自体数えられる程度しかないため、銘柄選びで大きな損失が出ることはあまりありません。
しかし株式市場では、東証一部銘柄だけで2000以上の銘柄があります。
日経平均採用銘柄だけに絞り込んでも225銘柄あるため、自動売買ツールが意図しない銘柄を買ってしまうことも起こり得ます。
要は、自動売買を行う前に「銘柄選び」が必要なわけですね。
ここまでメリットとデメリットを挙げてきましたが、「銘柄選び」と「取引のルール」がある程度定まっている方なら、ツールを使いこなせば自動売買でもしっかり利益を狙うことができます。
前述したように取引の手間が省ける点は非常にありがたいので、仕事が忙しい方などは自動売買を考えてみてもいいのではないでしょうか。
前回の記事でも取り上げた『Trade Stand』は、自動売買アプリとして非常に優秀です。デモで利用するだけなら無料で利用できるのでおすすめです。
詳しい詳細はこちらの記事で解説しています
●『Trade Stand』公式HPはこちら
●『Trading View』公式サイトはこちら
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