私を構成するもの
大人になると
多くのものを身に付ける。
私の場合、
よく出来た夫の妻という肩書き。
無邪気な二人の男児の母。
それと
キラキラしたワンピースに
一粒のパールピアス、
ダイヤモンドのネックレス。
せいぜい5㎝くらいのヒールの
ハイヒールといったところかしら。
もしそれらが私というなら
現実ではあるけれど、
真実ではないの。
いろいろな経験をしたけれど
私の心はまだ
小川で裸足になって、
メダカを両手にすくって笑う
無邪気な少女のまま。
それをあなたにだけは
知っていて欲しいの。
私はあなたと無邪気に笑う
現実だけが欲しいから。