「食」が好き を探る
私の好きなもの 映画やドラマで出てくるものは「食」を通して、人と人とのつながりを感じられるものが好きである。「かもめ食堂」「The Chef」「深夜食堂」「きのう何食べた?」など。
整然と並んだ食器や、使いやすく整頓されたキッチン、丁寧な工程で作られていく料理。料理はなんでもない、日常のご飯。
「かもめ食堂」「深夜食堂」のフードスタイリストは飯島奈美さん。私は飯島奈美さんが好き。ほぼ日で連載されていたLIFEという本が好きで、「LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。」のタイトル付けが心が温かくなり本当に好きなのです。例えば、「夏の終わりの天ぷら&そうめん」「おやすみの日のパパカレー」「温めて食べてね」の豚汁など、そのタイトルと写真でその背景が想像できる楽しさがある。
なぜ私は「食」が好きなのか。小さい頃の食を思い出すとおじいちゃんの家で、おじいちゃんが鰹節を削っている様子を思い出す。私の祖父は両手2本の指しかないのだけど、とても器用だった。その2本の指で鰹節を削っていて、削りたての鰹節をつまみ食いすることが大好きだったり、お正月に親戚がみんな集まりおばあちゃん達がたくさん料理を作ってくれて畳の部屋のふすまを全部開けて机を並べ、そこに親戚が集まりご飯を食べたりお酒を飲んだり、そんな風景が思い出される。とても楽しくて、お正月の集まりは大好きだった。もうひとつ浮かぶのは母の姿である。母は料理が好きで、家でお料理やお菓子の教室をやったりもしていた。母のご飯は美味しかったし好きだったし、キッチンで食事の支度をしている母の隣で話すのも好きだった。
大学生のとき、ほぼ毎日ご飯を自炊していて、当時の彼氏や遊びにくる友達が私のご飯を食べて美味しいといってくれることが本当に嬉しかった。
「食べる」ことや「作ること」も好きなんだけど、私が好きなのはその空間、食卓、みんなが食卓を囲んでご飯を食べる、みんなが集まってご飯を食べる、美味しいって言いながら色々な話をしながら、なんでもない日のごちそうを食べる。そんな場所が大好き。
今義両親と同居していて、基本生活は分かれているものの、お義母さんの作りすぎた というおすそ分けが美味しくて大好きだし、食卓を一緒にする機会もある。姉家族も来てくれてみんなで食卓を囲むときはやっぱり楽しくて嬉しい。私が感じている嬉しさと楽しさには 安心感がある。
私がキッチンカーやりたい といっている(動けてないけど)のも、ここから来ているな。安心できる場所、嬉しさと、楽しさの場所。美味しいは正義。
もうひとつ、使いやすく整頓されたキッチン。私は学生バイト時代のカフェでの仕込みが好きだったのだけど、お店の使いやすく無駄なく整頓されいる様も好きだった。母は料理は得意だけど片付けや掃除が苦手。年々ものが増えている気もする・・・私は子どもが生まれてから特に気になっている実家の汚さ。私も片付けは得意な方ではない。でも整頓されいる様が好き。できるだけものを増やさないようにと心がけている。お義母さんは整理整頓が得意。限られたスペースでも常に整頓されピカピカになっている。気持ちが良い。そう、ここは私の願望、私は家を整えたい。なんでできないのか・・・。