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【TFT】理論武装でマスターになろう!(パッチ13.4)
こんばんわ、はいにゅーです。
この度TFTのランク戦で所定の目標としていたマスターに昇格しました。
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今パッチ(13.4)の前半、なかなか上手く行かずレートが伸び悩んだ為、後半は自分なりに理論を構築して臨みました。
本記事はそれをアウトプットする試みです。
他パッチでも応用の効くような、普遍的な考え方について言及していくつもりです。
拙い文ではありますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
【現環境について】
今パッチは巷で「バランスパッチ」と言われています。
各構成のパワーに格差が少なく、さまざまな構成で上位を狙える環境です。
これは一見すると素晴らしい環境のようですが、このバランスパッチには「上手い人が勝つゲーム」という側面もあります。
何を当たり前のことを言っているんだ、と疑念を抱く方もいらっしゃると思いますので、前々パッチの14.24について言及してみようと思います。
あのパッチでメタが固まってきた頃は、「手長ノクターン/孤独な英雄ラックス/ケミ長者をプレイすればほぼ確実に上位が取れるゲーム」でした。
これは対戦ゲームとしてはバランスが悪い状態だったとは思いますが、しかしS Tierの構成を擦っていれば理解度が乏しくともある程度勝てるパッチでもありました。平たく言えば「下手でも勝てるゲーム」だったわけです。
翻って現環境には確たるプレイの指針はありません。
試合ごとに膨大な可能性の中から優れた選択肢を掴み取る必要があります。
才気や熟練が思考を補っていれば最適解を自然に選べるのかもしれませんが、自分のような凡才の/習熟度の低いプレイヤーには「迷い」が生じます。
迷いは誤断を産み、誤断は敗北を招きます。
つまりバランスパッチの「上手い人が勝つゲーム」というのは「下手な人が負けるゲーム」ということです。
これを克服するのに「上手くなること」こそが最善であることに疑いの余地はないでしょう。
しかしゲームの上達というのは一日にして成るものではありませんし、その実感も難しい。
そこで自分が考えたもう一つの克服方法が、「プレイ前から方針を定めておくことで『迷い』を消す」というものでした。
環境に指針がないなら、こちらで勝手に決めてしまえばいい。それで勝てるなら、それでいい。
長い前置きとなりました。
今夜勝ちたいTFT、始まります。
【自己分析】
「自分というプレイヤーは何が得意なのか?何を求めているのか?」
それらを客観視して解明することで、立てるべき方針も見えてきます。
<1位かアベレージか>
1位優勝率と4位入賞率のどちらを重視してプレイするか。
自分は断然後者で、上振れ盤面を作って気持ち良くなるよりも、下位の少ない直近リザルトを見て悦に浸るタイプです。
どちらかというと安定性のある構成やプレイングを求めていることが分かりました。
LPの増減という観点で見ても、ある程度のランク帯を超えると1位のプラスより8位のマイナスの方が数字が大きくなりがちなので、アベレージを重視すべきなのではないかと考えています。
<フレックスかOTPか>
今パッチは前述の通りいわゆるバランスパッチであり、突出して強い構成が少なく、幅広い構成がプレイ可能な環境と言われています。
このようなメタの場合、一つの構成を擦ってその理解度を高めるよりも、適切なオーグメントと構成を柔軟に選択した方がアベレージの安定が見込めると判断しました。
これは考え方一つで、「突出した構成がないからこそOTPで自分の武器を磨くべき」という結論にも至れると思います。
自分は最終的に「ある程度多くの構成を見つつ、無形にならないよう一定の指針は持っておく」、フレックスとOTPのちょうど中間のようなスタイルに落ち着きました。
<fast8かリロールか>
アベレージや安定性を求めていることを考慮して、序中盤にヘルスを残して逃げ切りを狙いやすいリロールを重く見ることにしました。
個人的にfast8が引きに左右されやすい/4-2リロール時の選択肢が多すぎて難しいと思っていることも一因です。
<バックラインかファイターか>
個人的にはタンクとキャリーがはっきり分かれている構成の方が好みなのですが、今回はファイターを重視することにしました。
バックライン構成の場合、アイテムや駒の寄りが偏った際に耐久が足りない/ダメージが足りないといったことが原因で敗北を喫することがあります。
その点ファイターは基本的に耐久もダメージも同一の駒が担保するので、あまり小難しく考えずにアイテムやアノマリーを載せることができます。
実際に自分のプレイ履歴を確認してもファイターの方が戦績が良かったので、今回はこちらを信じてみることにしました。
<競合回避か競合無視か>
競合がいた時に多少弱い構成になってもなるべく被らないようにカーブするか、構成が被ってでも強い盤面を信じて突き進むか。
自分は前者で、特に競合して下位を取った時に「引き運で負けた」とティルトする(感情に流され正常な判断が出来なくなる)傾向があったので、極限まで回避を狙うことにしました。
<量か質か>
とにかくゲーム数を重ねるのか、1試合毎に集中してプレイするのか。
今パッチの前半に数を回してどんどんLPと自信を失ってしまった経緯があったので、後半は1試合毎の質を高める方針でプレイしてみることにしました。
【実戦編】
自己分析から得られたデータを基に、指針を組み立てていきましょう。
①安定性
②フレックス重視
③リロール重視
④ファイター重視
⑤競合回避
⑥質重視
<基本方針:アゴ/伏兵/韋駄天>
安定性のあるファイターリロール、ということでこの3つの構成を重視してプレイすることにしました。
あくまで重視であり、「条件があまりにも悪い」「3構成とも競合がいる」、或いは「他構成の条件があまりにも良い」場合などは柔軟にプランを変更します。
<スカウティング&ピボット>
競合回避を徹底するにあたって重要となるのがこのスカウティング&ピボットです。
スカウティングとは即ち「偵察」であり、この場合は他プレイヤーが何を目指しているのかを推測する作業となります。
盤面/アイテム/オーグメント/ベンチなどから判断しますが、これは広汎な知識が前提となりますので、日頃から自分の得意な構成に限らず様々な知見を得ていると良いです。
また、スカウティングの推測は絶対ではなく、ノーマークだったプレイヤーが急カーブして追突してくる可能性もゼロではありません。
どのようなハプニングにもなるべく対応できるように、常に周囲を警戒します。
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ピボットは「方向転換」を意味する言葉で、これは即ち競合回避という行為そのものを指します。
スカウティング中に競合らしき構成が発見できたのならば、早い段階から構成移行を考えた方が傷は浅いです。
そして移行中は盤面が弱いまま進行するので、なるべく盤面強度の高い構成に着地して負けを取り戻せると理想ですね。
一例として、アーゴットに行こうとしてファイターアイテムを作成していたものの競合がいた場合、まず伏兵か韋駄天に移行できないかを考えます。
基本的にはどちらか空いていることが多いのですが、いずれも先客がいた場合は別のプランを考えなければなりません。
リロールでは他に適当な構成がないのでfast8でファイターアイテムが使い回せて盤面強度の高い構成 - スクラップや執行官などを目指して構成移行することになります。
<即断即決>
どのオーグメントを取るのか迷った末に、結局決められなかったという経験が多くの方にあると思います。自分はよくあります。
しかしリロール構成であれば3-2はリロールタイミングですし、fast8であれば4-2が基本的なリロールタイミングです。オーグメント選択タイミングとリロールタイミングは被っているので忙しいことが多いわけです。
オーグメントを即断できれば、その時間で「リロールする/盤面を整える/配置を変える/スカウティングする/そのステージの展開を予想する」など多くの有益な行動に充てることができます。
60点と70点のオーグメントで悩むくらいなら、60点で即決し、時間を買った方がバリューが高いと考えています。
試合前に構成毎のオーグメント優先度をある程度整理しておくのもひとつの手でしょう。
たとえばファイターリロールならざっくり
リロール>戦闘>エコノミー=アイテム
程度には順位付けができると思います。
<負けたら休憩☕️>
自分はTFTについて知識/メンタル/運で戦うゲームだと考えています。
知識が最も重要であることは論を俟たないですし、運は人間が干渉できる領域ではないので割愛します。
ではメンタルとは何か?
メンタルはゲーム中の判断に大きな影響力を及ぼします。ポジティヴであれば的確な判断が下しやすく、逆にネガティヴであれば誤断しやすい、或いは決断すること自体が難しくなったりもします。
即ち、メンタルとは「迷い」の源泉と言えるのです。
しかしメンタルは可視化されるものではありませんし、自分自身で容易に理解できるものでもありません。
そこで客観的な指標として重要になってくるのが順位です。
下位を取ったということは、判断が間違っていた、つまりメンタルがネガティヴに陥っていた可能性があるのです。
もちろんそうでない可能性もあります。「今のマッチは運がなかっただけだ」と思うこともあるでしょう。実際にそうである可能性は誰にも否定できません。
しかし、自分は“運のせい”にするという思考そのものが、ネガティヴな感情の発露であると考えています。
そもそも、下位を取ったという事実がメンタルに悪影響を及ぼすことは間違いありませんしね。
そのような観点から、自分は「負けたら休憩する」という制約を課すことにしました。
ダイヤモンドⅠの時点では、たとえ上位を取れても誤断が多かったと思ったら、一旦休憩を挟むようにしていました。
これが結果的に1試合毎の質を高め、マスター昇格の原動力になったと考えています。
【終わりに】
理論を語るつもりが最後の方は哲学を語ってしまったような気がするのですが、如何でしたでしょうか。
考え方や結論について、自分の例が当てはまらない方も大勢いると思います。
そのような方にこそ自分の方法論をベースにして、独自の方針を開拓していただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。