異世界探報期 攻略うぉんてっど!

~異世界救います!?~


あらすじ

社畜生活を送っていたアラサー女子・イノーは、
ある日不慮の事故によってゲーム世界へと召喚されることに。

魔王によって平和が脅かされる異世界で、
同じく召喚された引きこもりニートにして美少女勇者のエンヤァとともに、
現実世界へと戻る方法を探りながら、異世界を救う大冒険が始まる――!?

2022年「中国優秀ネット視聴作品」受賞!
同年、bilibiliにて配信されたオリジナル新番アニメ作品にて堂々の第2位!
合計視聴数8000万回を突破した、
この秋一番かわいい異世界ファンタジーコメディがここに!

公式サイトより

黒船来航なるか?

まさかの中華製イセカイ系が登場。ボカロを聞いてた中学生が将来作曲家になったみたいな事態である。12億人くらいの人口と4000年くらいの歴史が日本の異世界転生を取り込んだ時どうなってしまうのか?

資本 技術力 すてきなものをいっぱい。全部混ぜて最高のアニメを作るはずだった… だけどビリビリは余計なものも入れちゃった! それは…

異世界転移

いやもうマジで止めにしません?本当に…しかも動画サイト特有のノリみたいなのもくっついて手に負えないときた。悪夢だ。

いつになったら終わるんだよーっ

作品カテゴリーの分析

ジャンルはそのまま異世界転移である。その中でもゲームの世界に入ったというタイプで、ファンタジーとデジタルがないまぜになったようないつもの世界観。話の進め方はかなりコメディ寄りで、常に何かしらボケている。異世界者なのでたまにバトルもする。

3dアニメだがモデルの出来はいいような悪いような…下手に動かされると原神ってやっぱすげえなという気分になる。

ギャグの進め方としてはフリースタイル。パロネタもありだし、理不尽もあり…ぶっちゃけ酷い。まずはパロネタの使い方が非常に雑なので、とりあえず言っておけばウケるやろという安易さが見え隠れする。元ネタに対するリスペクトとかがない上にそういうネタをすると画面が数秒フリーズする。小癪にも視聴者がビリビリにコメントするのを待っている。

主人公の性格は鬼畜…がかっこいいと勘違いしてる中学生が王道の流れに逆張りして作ったようなキッツい性格。なんでなろうの悪いところをトレースしてしまうんですか?鬼畜主人公の効率重視()プレイがパロネタを引き連れて現れた日にはブラウザバック必至。

運用が悪いよ、運用が

組み合わせの相性がよくないのもそうだが、そういうなんでもありのバーリ・トゥード作品をうまく回すコツとしては勢いが欠かせないと再認識した。

やるべきことはおおむね2つで、1つは各話で一気に話を進めてしまうこと。めちゃくちゃなことをしてるのにまるで普通の作品かのような進行をしていると、真面目にやってほしいという思いが強くなる。それに話が大きく進めば主人公の無茶苦茶な手法もそれが良い方法なのだと印象付けることもできる。もちろん速くしたところで異世界TASなどと言われればそれまでなので、無茶苦茶な中でも最低限の主人公の倫理観に筋を通しておく必要がある。もう1つは身もふたもない話だが、5分アニメにしてしまうこと。多少の整合性のなさは無視できる。

このアニメも終盤は話を進めることを優先して主人公の人格がまともな方向に振れ始めた。しかし毎回エンディング後に5分ほどの紙芝居パートが挟まることといい、何がしたいかよくわからない。

結局なんだったの?

ストーリーはというと、全体的に消化不良感が強い。ゲームなのかゲームと全く同じ設定を持つ異世界なのか、別の外の世界(現実かそうでないかは不明)から来たロボットは結局何だったのか、女神が出てくるが異世界の神なのか現実と異世界を包括する上位世界の存在なのか…そういうものを一切合切説明せず、投げ出したまま話が終わってしまった。

アイキャッチでは世界観の説明と称したよくわからない設定の羅列があるのだがこれにしたって根本の設定があやふやなので宙ぶらりんになっている。

なんかそれっぽいのを置いてみた感(http://www.taikaisyu.com/00roc/roc-018/11.html)

作り手のやりたいことへの焦点が定まっていないために、要素同士の結びつきがすべて切断されている。だから「部分的には良い」みたいな感想もほとんどでてこない。

日本語翻訳もところどころ妙で、時折洋画の吹き替えみたいなしゃべり方をする。いやこれは逆に原文のニュアンスを出すのに成功してるのか…?日本語は英語と中国語の両方と語順がだいぶ異なっていることに起因した現象だと思われる。「妙なしゃべり方のキャラ」としてあらゆる文が倒置法のキャラが出てくるのが原文ではどうなってるのかは少し気になった。時折混ぜれば印象的な倒置法も常に使用されると相当な違和感があることが分かった(だからなんだ)。

よかったところ

特にない。オープニングとエンディングくらいか、あとは10話の紙芝居もちょっと良かった。しかし10話の紙芝居を担当するキャラは掘り下げがほとんどないので「結局こいつらなんだったんだ…?」みたいな終わり方をする。尺が足りてない気がするけど、じゃあなんでCパートに毎回5分もかけてるのか、異世界云々以前にアニメが不得手でいらっしゃる?

まとめ

作品未満。シンプルにつまらないので-70点くらいです。

連続でハズレくじ引きすぎだろ!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?