異世界探報期:悪役令嬢レベル99
~私は裏ボスですが魔王ではありません~
レベル上げすぎ余裕系+悪役令嬢もの…カツカレーみたいな組み合わせ。知識チート+能力チート=超余裕!
あらすじ
おおまかな話の流れは簡単で、あらすじを知っているゲームに似た世界に転生してしまった主人公は自身の死の運命を覆すべく行動するが、レベルが上がりすぎてしまったさあどうしよう…
その圧倒的な力と知識でなんとかすればいいんだから好きにしてくれよな。
本当の課題
この作品はかくして全員に好かれて主人公がずっと太鼓持ちされ続ける作品だったのかといわれると、実はそうではない。意外にも主人公に与えられる課題は常に一貫していた。
そう、コミュニケーションである。
主人公は一切前世のことを思い出さないし、前世っぽい言い回しもほとんどしない(不用意に外来語や日本のサブカルに浸りきった言動をしない)のだが、明らかにコミュニケーションに難がある。
相手の反応が予想できなかったり、相手の言動の意図を理解していなかったり、その過程でLV99の力を振り回して恐れられてしまったり、そもそも対象に一切興味がないというそぶりだったり…正直ワンチャン何かの診断がつくんじゃないかってレベルでコミュニケーションに難がある。
そんな主人公がまっとうな人間関係を気づいていったら…課題を正当に克服したら…面白く、なっちゃわない?(それで何が問題があるというのか)
主人公
前述のとおり、割とサイコ気味。唯一興味を見せるのが中盤まではレベル上げのみでコミュニケーションもそれに偏っているのでかなりの異常者気質。ぶっちゃけこいつの声優がファイル―ズあいであろうと感情移入するのは相当難しい。
ぶっちゃけこいつがまたなんかやっちゃいました?し続けたら完全なるクソアニメだった。が、しかし…
豊かな(?)サブキャラクター
この作品のオープニングを見ていると最後の方でグレーの髪の青年が出てきてヒロインと手を取り合ってなんかいいかんじになって終わる。
彼こそこの作品の救世主パトリックさんだ。このパトリックさんが主人公とちゃんとコミュニケーションを取り、周りの人間に与えた誤解のフォローをしたり、自分の恋を実らせるためにあれやこれや頑張る…その瞬間は普通に面白かった。
このようにサブキャラがいて初めて主人公のコミュニケーションが取り持たれ、多少のディスコミュニケーションが起こってもそれも笑いにすることができた…全部パトリックさんを始めたサブキャラのおかげ。
物語には謎を
作品をけん引するための謎も多少まかれていた。ゲームの展開からそれるとその展開に戻されるのだ。これも話を見続けるために必要なスパイス…なのだが、そのオチはいささか拍子抜けだった。
そんなこと言いだすと悪印象を持っていた人との和解シーンも正直へぼいし…張り合いない。
まとめ
可もなく不可もなく…主人公が女の子で漫才がたまに笑えるできなこと以外は本当に言うことがない。正直スカスカ。
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