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【5回生、男3人ヨーロッパ旅 #5】オランダ編②

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自転車大国オランダ

豪華なエアビー

アムステルダムから車で20分ほどの郊外のAirbnbに宿泊しているのですが、昨晩到着した時は暗すぎて何も見えていませんでした。朝起きて庭に出てみると、首都から車で20分とは思えないほどの田園風景。田舎の高級住宅街という感じです。
向かいの家は牛や馬のいる農場だし、見渡す限り湿地帯しかないし。
泊まっている家自体も大豪邸で、メインの建物以外に屋外のプール・テニスコートぐらいの芝生の庭・大きな倉庫があり仰天。どんな仕事をすれば住めるんだよと思いつつこの環境を楽しむことに集中します。

大豪邸

自転車に乗る

この日はまずZaanse Schansという風車村へ。エアビーを予約する時は何も考えずに取ったのですが、実はここは有名な観光地である風車村・Zaanse Schansにほど近いロケーションであるということが判明。部屋の案内書にも自転車で10分と書いてありました。徒歩でも車でもなく、自転車。本当に自転車大国なんだなとこの時点で感じます。

倉庫に置いてある大きな自転車を3台引っ張り出し、乗ってみます。ハンドルブレーキがないタイプなので、スピードのコントロールとブレーキは全てペダルで行います。後ろに踏めばブレーキがかかって遅くなると言う仕組み。コースターブレーキと呼ぶそうです。
少し練習して、Zaanse Schansへ向かいます。

オランダサイズの自転車

Zaanse Schans

風車がずらり

オランダの朝は寒すぎず、自転車に乗るのにちょうどいい気候。湿地帯をズンズン進みます。車輪が大きくてとても速いスピードが出て楽しい。すれ違う人もみんな自転車です。

どこを通っても必ず自転車専用のレーンが整備されており、車も自転車優先で運転してくれるので非常に安全です。
しばらく走ると自転車や交通ルールにも慣れてきて、10分後に目的地に着く頃にはすっかりマスターできました。

そして辿り着いたザーンセスカンス!!
これこれ!!この景色が見たくてオランダに来たといっても過言ではない。風車が立ち並び、池と緑がたくさんあってメルヘンな雰囲気。朝なのにたくさんの人がいて人気度がうかがえます。
自転車を停めて、ポテトと地ビールを買って午前中から優勝してしまいました。これはオランダが悪い、美味そうすぎるもん。

風車と
メルヘンな雰囲気
フリットとビールの組み合わせ再び

チーズ工房

観光地と言っても、景色を楽しむのがメインのところ。ひたすら散歩します。お土産屋さんに寄ったりしながらぶらぶらしていると、いい匂いがしたので入ることに。

チーズ工房と直売所でした。木の匂いとうっすら漂うチーズの匂いが心地よくて、何時間でも滞在できそう。
そしてなんとありがたいことに全部試食できます。食いしん坊なのでとりあえず片っ端から試食していきます。

美味すぎではなかろうか。ハーブやトリュフなどの定番っぽい味から、ココナッツやまさかのビールといった変わり種まで全部美味しすぎて逆に買う気が失せるという事態に。決めきれないんですよ。結局自分にしては本当に珍しく優柔不断になってしまい買わずじまい。オランダを離れて数日経った今すごく後悔しています。

チーズ工房

大移動、ユトレヒトへ

来るはずのない電車を待つ

ザーンセスカンスを大満喫して、次に向かうはアムステルダムを飛び越えてユトレヒトです。

とりあえずまた自転車を漕いで最寄り駅に行きます。ユトレヒトまでの往復チケットと、自転車積み込みのチケットを買い、ホームで待ってみますがなんか全然来る気配がしない。駅の売店も閉まってるし、そもそも人がいなさすぎて明らかにおかしい。
と、困っているところに地元のナイスガイが助けに来てくれました。どうやら線路のメンテナンスの関係で月曜日までここの駅には電車が来ないとのこと(この日は土曜日)。電車来ないのになんでホームに人がいるのか不思議に思ってわざわざ見に来てくれたそうです。優しすぎる。

またまた自転車で違う駅へ

この駅に電車は来ないけど、二駅隣なら来ると教えてくれたのでそこまで約6キロまた自転車を漕ぎます。

15分弱ぐらいで到着したのはZaandam駅。この辺りで一番都会で、大きな駅でした。重くてデカい自転車をなんとかしてホームまで運び、Intercityに乗車。自転車を積むスペースがあるのが素晴らしい。ただこのデカい自転車3台にはさすがに狭く、無理やり詰め込みました。

無理やり積まれた自転車

アムステルダムを通り過ぎ、ユトレヒトへまっしぐら

アムステルダム中央駅を鮮やかにスルーし、ユトレヒトへ向かいます。
途中で乗ってきたサイクリスト夫婦のおばさんと自転車の話や旅行の話をしていると時間はあっという間に過ぎていました。この方は東京(Saitamaって言ってました、それは東京ちゃうよ)に半年住んでいたことがあるらしく、僕たちが日本人だと知るとすごく歓迎してくれました。

Utrecht

ユトレヒト中央駅

おばさんに別れを告げて、ユトレヒト中央駅で下車。なんとか改札のあるフロアへ自転車を持っていき、一旦休憩。
巨大なターミナル駅で人が行き交う中、デカい自転車を押して歩く自分たちが妙に面白く、なにしてるんやろという気分になります。

ザウレン城

まず行く先は駅から7キロほど離れたザウレン城。バスや徒歩だと不便ですが、僕たちには地元Westzaanから運んできた最強の足・チャリがあるので余裕です。こうしてユトレヒトライドを開始し、歴史的な街並みを縫って進みます。

30分ぐらい、少し汗ばむ程度に自転車を漕ぎ到着。蔦や庭園が美しい郊外の古城です。入り口でボランティアのおばさんから軽く説明を受け、敷地内を歩きます。

メインの建物も無料で入ることができ、昔の建築や内装を味わうことができます。図書室にはボランティアのおじいさんがいて、置いてある本の説明をしてくれました。いくつか中身も見せてもらうことができ、屋敷の主人がコレクションしていたと思われるイギリスの昔の雑誌や鳥の図鑑を少し見て、中世に思いを馳せます。

古城
内装も豪華です
古い雑誌

日本食レストラン

古城を満喫したところで、もう夕方。晩ご飯には早いですが、自転車を漕ぎ過ぎてお腹が減っていたのでご飯を食べにいきます。選んだのは日本食レストラン。本当に2日に1回は日本食を食べないと頭も体もおかしくなってしまいそうで大変。
そのレストランまで5キロほど漕いでやっと到着。さすがに疲れました。

店に入ると日本人スタッフが何人もいて、日本語で案内してもらえて一気に安心します。店の真ん中にはユトレヒトに留学中だと思われる日本人の集団もいて、日本に帰ってきた気分。時期的に最近留学を開始したのかなと、2年前の自分を見ているようで懐かしい気持ちです。

頼んだのはカツカレー。ユトレヒトまで旅行に来てなにカツカレー食べてんねんと各方面からツッコミが来そうですが気にしません。ほんでめちゃくちゃ美味しい。日本で食べても美味しいと思うレベルで、当たりです。

美味すぎたカツカレー

ドム教会・ミッフィー信号

レストランから中心部へは近く、サイクリングしながら市内のランドマークを見て回ることにします。
まずはドム教会。ユトレヒトのシンボルであるドムタワーがある場所です。歴史を感じる大きな塔は近くで見ると迫力があり、かっこよかった。

ちなみに忘れてましたがユトレヒトはミッフィーの生みの親であるディック・ブルーナが生まれ、そして住んでいた街。ミッフィーの信号機を探しにまた一漕ぎ。
駅のすぐ近くにありました。意外と呆気なく見つかるもんです。人通りも多いのでサクッと写真を撮り、あとはもう帰るのみ。

地元へ帰還

Albert Heijn

帰る前に、駅にあるオランダの大手スーパー、アルバートハインで買い物。オランダのビールと辛ラーメンを買い、行きと同じくIntercityに乗って帰ります。

アメリカの大学にいた頃のスペイン人のルームメイトが通っていたのがユトレヒト大学で、彼は今バケーションでいなかったですがユトレヒトの街には訪れることができて本当に嬉しかったです。

地元ライド再び

Zaandam駅までの道中、隣に座ったおじさんとクライフの話をしたりしているうちに到着。
オランダ、みんな英語がネイティブ並みに上手くて助かります。コミュニケーションに全く問題がなくて快適。そしていい人が多い。笑顔が素敵で、オランダに来た僕たちを歓迎してくれていることが伝わってきます。

駅から30分、7キロ漕いで帰宅。30キロ以上は漕いだ日になりさすがにクタクタ。

地元ライド
癒される景色

1日が濃くて長くなってしまいました。
オランダ編次回で最後です。

ではまた^^


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