ヨマリを食す
12月の満月の日、ネワール民族はヨマリというお団子のようなものを食べる。外側は米粉からできた餅のよう、中は黒糖とゴマのペーストが入っている。満月の日に食べるなんてまるで月見だんごみたい。ネパールの中でもネワール民族のみがこのヨマリを食べるということで、ネワール民族の風習や食文化が今でも受け継がれていることを感じる。
食べるのは12月の満月の日
ヨマリの形も意味がある。しっぽのような部分の長さを長く作れば作るほど、日中の長さが早く長くなっていくと言われている。1年で1番日が短くなる日(日本でいう冬至)の前の満月の日に、ネワール民族はこのヨマリを食べて、早く日中の長さが長くなることを願う。
また、この満月の日は収穫祭とも言われ、農作業の節目を祝うという意味も込めてヨマリを食べる。
ヨマリの中身
昔から食べられているヨマリの中身は黒糖とゴマのペースト状になった餡のようなもの。寒いこの時期に食べると身体を温める要素がある。
大家さんから頂いた2種類のヨマリは、一つは黒糖とゴマのペースト状のもの、もう一つはクワという牛乳を煮詰めて水分がなくなった状態のものだった。
現代は好きなものを中に入れてオリジナルのヨマリを作るみたいだ。家庭によってもさまざま、香辛料を入れたりもする。
わたしは黒糖とゴマのペースト状になったものが日本のお団子ににていて美味しく感じました!!2つ食べると結構お腹に溜まる、、、
文化を受け継ぐ
ネパールの中でも特にネワール民族はたくさんの風習や食文化を持つ。たまたまわたしのまわりにはネワール人が多いのネワール文化に触れる機会が多くある。
日本で生活しているときは暦や風習をそこまで気にしなかった。しかしネパール人の自分の民族の風習を大切にして生活していることを見て、あらためて日本人として日本の文化を理解し、受け継いでいくことの大切さも感じる。
冬至に南瓜を食べ、柚子風呂にはいりたいなぁとふと思う。(ネパールではお風呂がないので、日本のお風呂が恋しく感じます。)