好きなものを好きと言いたい
私は素直に好きなものを好きと言えない。
本当に好きなの?って言葉にする前に自分を疑っちゃうから。それからそのものを好きな自分が周りからどう見られるかってことばかり気になっちゃうから。たぶん。きっと。知らんけど。
今日はそんな私が素直に自己表現をしたいんだよ…って話。
私が好きだと素直に言えないものは、いろいろある。
食べ物も、音楽も、人も、やりたいことも、憧れも。
好きなもの、ことを素直に言えないのは自分に自信がないからだという人がいるけれど、本当にそうなのだろうか?
理由は自分にも分からない。
けど、とにもかくにも、日常生活で別に好きでもないものを「うん。好きなんだよね~」とか「最近気になってるんだよね~」とか言っちゃって、本当に好きなものを「私これが好きで、これに憧れるんです」って言えない自分を辞めたい。
もっと素直になって、自分の好きなものの話を人としたい。
けど、それができない。
だから、私はTwitterを始めた。
その匿名性に惹かれて。リアルに会う人とは一切つながっていない新しい世界で呼吸する。
ものすごく新鮮な空気だった。
けど、そこでもやっぱり素直にすべてを話すことは難しかった。なんか分からないけど、言えない。
本当は、私の一番好きな給食は「カレー」じゃなくて、「野菜の胡麻和え」で、実は「読書」とか「洋楽」ばかりしか喋らないけど、「アニメ」とか「アイドル」とかも嫌いじゃなくて、「論理的」っていうよりかは「抽象的」で何かを創造する仕事に憧れる。それから、否定されるのが怖くて言えなかったけど、実は小さい頃の夢は「お花屋さん」じゃなくて「歌手」になること。意外と人前に立つのは嫌いじゃないの。
それから、万能人に憧れるとことかもあったりして、けど全然真面目じゃなくて、なんだか自分でも「イタいなぁ」なんて思うこともある。なんかトガることに憧れるけど、恥ずかしいから隠すみたいな。
なんかこれだけしか書いてないのに、私ってずっと猫かぶって生きてきたんだなぁって思う。小学生から気づいてたじゃん?まじめな優等生でいようと思って隠してきたけど、実は自分とがった人間に憧れる節あるじゃん?
ねえ。もう疲れてきたんだ。自分を偽って押し込めることに。他と違うことがものすごく嫌だった。けど、その他と違うことによるストレスを、演じることによる疲労感が追い越したみたい。
だから、少しずつ自分の感情に素直に生きようって思った。やっとね。
あと、もう一つ素直になろうと思ったきっかけは、私の友人が「トガってんじゃねぇ、削ってんだ。」って言ってたから。それは決して私に向けられた言葉ではなかったけど、なんだか私の心にグサっときた。かっこいい…ってね。だからちょっとずつ、自分の好みをさらけ出していく努力をすることにした。
そうしたら、最近、昔からの知り合いに
「へ~、以外だねぇ」
なんて言われることが増えた。
「いや、もともとこんな感じっすけどね。」って心の中で言い返してる。その人を裏切ってるような感じがして、よくわかんないけどなんか気持ち悪い。気持ち悪いって表現は違うような気もするけど、良い気は微塵もしない。
そして、未だに私はすべてを素直に言うことが出来ない。ただ、「好き」という気持ちを口に出すことができない。人によっては簡単なことかもしれない。けど、なぜか私にとってはバク転をするよりも難しいこと。
けど、いつか、いつか、本当にいつかでいい。最終的に全てを素直に言える世界に行きたい。
けど、きっと無理だ。
若林さんが「ここは偽る国だ」っていっていたからね。
けど、若様の発言を抜きにしても私の性格上、きっと自分の口から全てにおいて建前なしに喋れる日は来ない。だから、私はこれからもこうやって現代社会の匿名性をいいように利用してネット上で呼吸をして生きたい。
これが現代人としての私に合った生き方なのかもしれない。
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