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Dear my bestie
よし、
きっとこういうのは、勢いが大事なんだ
という事でもういっちょ。
私にはとっても大事なお友達が多くはない数いて。
そのうちの一人とつい数日前、2年ぶりに二人でご飯食べた時のことを残しておきたい。
まず私と彼女の出会いは高校1年にさかのぼるわけ。
もう11年だって~、って二人で数えて笑った。
うちらは3年間同じクラスだった。
それまでの環境とか、好きなものとか、性格とか、
似てるようで似てなくて。
でも不思議と周りからはそっくりだって言われてた。
そういえばその友達のおばあちゃんは、遠くから見たら見分けつかないって言ってた。そんなことあるんか。
ダンス部のうち、
バレー部の彼女。
三人兄弟の真ん中のうち、
一人っ子の彼女。
もう覚えてもないけど、違うところは沢山あったんだよ。
まあ違う人間なので当たり前なんだけど。
だけど思い描いてる将来像とか、
そこに向かって自分が何をするべきなのか、
どうしたら少しでも近づけるのか、
そういう信念とか描く道筋がすごく似てて。
うちには、年の離れた弟がいたり、元々自分より年下の子とか、赤ちゃんとかが大好きだったのもあって
高校入って間もなく「ママ」って相性がついたぐらい。
自分でいうのもなんだけど、
みんなが頼りにしてくれたり、
黙ってても向こう側から近づいてきてくれる、
そんなキャラだった。
そういう場所にいる自分は嫌いじゃなかった。
むしろ、きっとこういうのが自分には合ってると思ってた。
でもまあ、若干高校生なんで当たり前に人間関係とか、ほーんとしょうもないことで面白いくらいにぎくしゃくする。
今考えたら、「ハイハイ、いつものあれね、ほっとけ~?」ってことも、当時は馬鹿みたいに真面目に考えて、平和第一運動みたいなことしてた。
当時のほうが社会で上手くやってける人間だったっぽいな。
高2の夏前に部活を辞めることを考えていた時、
「自分が辞めたら、チームが崩れてしまうんじゃないかが心配」
って言ってたらしい。
(数日前あったときに彼女から聞いた。全く覚えてなかった。当時の自分すげぇ)
そんな中でも当時から、彼女にはなんだか全部見せても大丈夫、って甘えられたんだよね。
絶対に包んでくれる、っていう安心感。
今回2年ぶりに会うことになったのはほんとにひょんなことがきっかけで決まったんだけど。
お互いの2年間とか、これまでのこととか、これからのこととか。
あの頃みたいにしょうもないことに爆笑しながら、
変わらずにお互いを称えあいながら、
そんな5時間は当たり前にあっという間に過ぎちゃったんだけど。
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2年前、念願の海外での仕事が決まって日本を出ることになったとき。
周りのみんなが盛大に祝ってくれた。
思いっきりコロナ禍だったけど、
仕事終わりとかお休みの日に時間を作ってくれて、
これでもかってくらいに送り出してくれた。
「自分の夢を実現させるなんてすごい」
「自分のことのようにうれしい」
「全力で楽しんできて」
「苦しかったらいつでも帰っておいで」
「お前の居場所はいつもここにあるから」
そんな言葉の一つ一つに沢山救われた。
まだできる、もっとできる、って奮い立たせてた。
2年経って帰ってきて、会いたかったみんなに会って。
何回も、おかえりとただいまの交換をした。
なんなんだ、この違和感。
なんでこんなに寂しいんだ。
やっと会えたうれしさよりも、
取り残されてしまったような孤独感が大きかった。
ショックだった。悲しかった。
自分が2年を異国で過ごして、
それまでとは違う環境に身を置いたことで経験できたことがあったように、
みんなもそうやって過ごしてきたんだと思ってた。
”うちらもう26歳だよやばくね、
結婚とかどうすんの~、
この前友達の結婚式行ってきたんだけどさ~、
もうアラサーじゃーん、”
そんなことばっかり。
本当にこればっかり。
どのコミュニティもそう。
申し訳ないけど、心底がっかりした。
この人たち2年前と言ってること変わらない。
同時に、
もしかして自分の2年もそんな大したことなかったんか?
というところまで落ちた。
一緒にいると楽しい。
でも見ている方向の違いを驚くほど強く見せつけられてしまった感。
そしてそこには収まることが出来ない自分。それも変わらない。
ていうか自分どんだけわがままなのか。みんながいつも自分をよいしょして気にかけてくれてるとでも思ったんか。
そんなこんなで、友達と会うのが嫌になって、
こんなんなら帰ってこなければよかった、
一日でも早くここから出たい
の思考になってしまってからは毎回本当に鬱で。
そんな中で、
なんで帰国してるのに連絡してきてくれないのかなって、寂しかった。
と伝えてきてくれた彼女。
すぐに予定合わせて、それから2週間後が数日前だったわけだけど。
二軒目のお店で急に、
「うちには全部言ってほしいよ、思ってること全部。受け止めるし、わかってあげられる自信があるから。そこを信じてくれたらうれしい。それは今までもこれからも変わらないから。」
って言ってくれた。
泣かずにはいられなかった。
負けず嫌いだから、お酒吞んで泣く女には絶対なりたくなかったのに、
自分で気付くよりもあっという間に涙があふれた。止められなかった。
帰国してから感じてたことを伝えたのは、
彼女がこう言ってくれた後だった。
彼女ならわかってくれるだろうと思えた。
やっと心を開くことが出来た。わかってもらえた。
うれしかった。一人じゃなかった。
そこでもビールを2杯飲んで、計4杯。
最後に思い出がたくさんあるマックに行って、0時過ぎにポテトとナゲットと沢山頼んであほみたいなこと言いながら陽気な女二人が笑ってた。はたから見ても絶対おもろかったと思う。
今思い返してみても、
やっぱりうれしい。
お酒はいってたけど、
彼女のトーン、表情、空気感、全部覚えてる。
正直他になに話して何が面白かったか、あんまり覚えてない。
そのくらい強かった。
思い返してみれば、
似てるようで似てないうちらは沢山のことを一緒に乗り越えてきた。
3年間ほとんど全部の授業が一緒だったし
同じタイミングで部活引退したし
一緒に受験生生活を乗り越えたし
同じタイミングで留学しててお互いを鼓舞しあったし
だからと言って必要以上にべたべたはしないうちらだから、
受験生の時にはお互いにどこの大学受けてるかも知らなかったのに
上智の試験の日、休憩時間のトイレでばったり会ったんだった
今でもお互いの誕生日くらいしか連絡とらないし、
世間一般のいう”親友”っていうのとは違うのかもしれない。
でもそんなのが何?ってことも気にならないくらいには、うちらは強くつながってるみたい。
そんなことを再確認できた、土曜日だった。
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友達の中には、もう18年ずっと仲良くしてきた子もいる。
でもどれだけ一緒にいたかとかって実はもう全然関係なくて。
そんな人がいてくれることに、その幸せになんて感謝したらいいのかわからない。
いつか、あの時の言葉に救われたんだよって、
ありがとうって、
うちらこれからもずっとこうやっていたいねって、
言えたらいいな。