Newコー
今日はなんだか視界がきらきらと光っている
こういう日に限って写真を撮る力も出ないが、
それもまたいいのかもしれない
今の時期はこんなに歩きやすいのかとびっくりするほど
すこし強めの風も心地良く感じる、天気が良かった
(追い風)
途中、小学生4人とすれ違う
こういうとき、自ら挨拶をするべきなのかいやしかしと迷って
結局私は挨拶しないことを選んだのだった
小学生たちは誰—?と怪しそうにこちらを見ていた
すこし早足になる
しかしそのうちの一人が大きな声で挨拶をしてくれた
嬉しい……!
そして同時に情けなくなったのだった
小学生の勇気ある行動に救われ、その姿勢を見習う
私のお返し挨拶はあの小学生にとっていい形で届いただろうか
迎えのバスは予定より早く着き、先客が乗っていた
普通車で知らない人とぎゅっと座る、緊張した
こういうときも何か話したほうがいいのか黙っているのがいいのかわからない、わからないことがいっぱいあって、
あの人だったら話しかけるんだろうなと窓の外を黙ってじっと見ていた
あいかわらずロビーはたくさんの人で溢れていて、
たくさんの声が飛び交っていた
その中から必要な声を抜き取ることがホント難しい
今の時期は高校生が多く、中学高校大学と通えなくなった私にはかなり居心地の悪い場所である。致し方のないこと。
聞こえてくるかぎりでは、わたしほどイヤイヤと後ろ向きな気持ちで来ている人はどうやら少なく、自然にあかるい未来を語っていた。きっと彼ら彼女らは途中下車することなく、自然な顔で、こちらを見て首を傾げるのだろうなと勝手に思った。勝手に思って、そんな自分を嫌悪する。
今日は入校説明会→学科→適性検査の3時間コースだった
夕方17時~20時まで。
夕方からというのも救いだったし、3時間だけというのも救いだった
大学と同じで初回は簡単な説明で終わった、それも救いだった
(しかし私は大学の初回授業ですら緊張して行けなかった人間でもある)
しかしなんとまあ初歩的な常識的な問題を間違える、間違える
周りの方々が全員正解するので焦る、焦る
おそるおそる手を挙げるようになって最終的には上げられなくなる
早く解こうと意気込んでは失敗し、しっかり解こうと思って失敗した
時間切れで空白の多い解答用紙を見て100ます計算を思い出す
先生と目が合うたび、先生が面白い小話をしてくれるたび
わたしはぎこちなく迷子になってその瞬間だけは確かにそこに溶けている気がするのです。
送りのバスは6人だった。
全員他人で、それなのに車は距離を取らせてはくれない。
せめてもと会釈をしたけどそれもなんだか不自然で
やっぱり他人にしかならないのだった
暗くて何も見えない知らない道をぐんぐんとすごいスピードで進んでいく
知ってる道、知ってる店、その明かりが見えた時より
最後の一人になったとき、車から降りて一人帰る夜道、何もない暗い道が
心の底からほっとした
わたしはもう誰にも害を与えないのだと
星が綺麗だった
睫毛についた雫もきらきらと光っている気がした