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実におもしろい『沈黙のパレード』レビュー

【概要】

原作:東野圭吾『沈黙のパレード』(文春文庫刊)
監督:西谷弘
脚本:福田靖
公式HP https://galileo-movie3.jp/#wrap

【あらすじ】

数年前から行方不明になっていた女子高生が、遺体となって発見された。警視庁捜査一課の刑事・内海によると事件の容疑者は、湯川の大学時代の同期でもある刑事・草薙がかつて担当した少女殺害事件の容疑者で、無罪となった男だった。男は今回も黙秘を貫いて証拠不十分で釈放され、女子高生が住んでいた町に戻って来る。憎悪の空気が町全体を覆う中、夏祭りのパレード当日、さらなる事件が起こる。

映画.comより

【見る前の気持ち】

大雨で畑にも出られないし、いろいろ予定がぶっ飛んだので、映画を観よう!
TVシリーズは結構見ていたので、楽しみにしていた。公開に先駆けてTVerでドラマシリーズの配信もしていたのでちゃんと復習もできたし。
2期は個人的には×。吉高由里子演じる岸谷のキャラクターが本当に嫌いで…。
本作は原作も読みました。

【登場人物】

湯川学(福山雅治)
 本シリーズの探偵役の天才物理学者。晴れて教授になった。
 変人だが、今作ではかなり社交的な一面も見せる。
内海薫(柴咲コウ)
 ヒロインの女性刑事。相変わらず美人。
草薙俊平(北村一輝)
 湯川の親友の刑事。イケオジ。
並木佐織(川床明日香)
 3年間行方不明になっていた彼女の遺体が発見されたことから本作の物語
 が始まる。ボーカリストとしてとびぬけた才能があった。享年19歳。
並木祐太郎(飯尾和樹
 沙織の父。定食屋「なみきや」の大将。炊き合わせが美味い。
並木真智子(戸田菜穂)
 沙織の母。
並木夏美(出口夏希)
 沙織の妹。
戸島修作(田口浩正)
 並木祐太郎の親友。冷凍食品会社を経営。
高垣智也(岡山天音)
 沙織の恋人。
宮沢麻耶(吉田羊)
 本屋の社長。パレードのチームリーダー。
新倉直紀(椎名桔平)
新倉留美(檀れい)
 沙織の歌の先生とその妻。沙織の才能を見出し、期待をかけていた。デビュー間近での沙織の失踪に心を痛めていた。
蓮沼寛一(村上淳)
 やべ―やつ。過去に殺人容疑がかかったが無罪に。今回沙織の拉致・殺害の容疑者として名前が挙がる。無敵の人
増村栄治(酒向芳)
 蓮沼の友人で居候先の爺さん。

<注意>
ネタバレをしないように頑張ります。

【よかった点】

①    原作を丁寧に映像化
 事件の流れ・展開・オチはほぼ原作そのまま。
 活字ではよく分からなかったトリックも丁寧に説明してくれている。
②    テンポのいい脚本
 事件までの展開がかなり早い(原作では100頁以上かかる)。
③    ずん飯尾がいい
 疲れた中年をやらせたら最強かもしれない…。
④    最高に嫌悪感を煽る、蓮沼とかいうサイコパス
 こいつをいかに観客に嫌わせるかはかなり重要だが、本当に嫌い。

【悪かった点】

①    私刑についての評価
 現代日本は法治国家であり、如何なる理由があっても私刑は許されない。 
 このことをしっかり述べてほしかった。
②    増村についての描写が原作からかなり削られている
③    沙織のキャラクターにいまいち感情移入できない
 これは完全に個人の好みだけど…。

【まとめ】

とてもいい作品だった。
事件の全体像がかなり複雑だが丁寧に描かれているので、ちゃんと見ていれば難しいということもないと思う。
商店街の人たちのキャラクターもしっかり掘り下げられているし、感情移入もできる。
ただ、「容疑者X」は超えていないかな…。

評価 ☆3 普通に面白い

【改善案】

強いて言えば、増村についての描写は入れてほしかったと思う。
ぽっと出見たくなっちゃってるのがもったいない…。


今回はミステリーなのでネタバレ0を目指しましたが・・・
書きたいことが全然書けていない。
もっとあーだこーだ書きたい。

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