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第6回添削杯vsターボモンス。


いきなりではあるのだが、ターボモンスと言うデッキは皆さんご存知だろうか?

1t目に山からモンスのゴブリン略奪隊/Mons's Goblin Raidersをキャストし、2t目以降は露天鉱床が睨みを効かせ相手のマナ基盤を縛る。
古来はシャンダラーから多くのファン達の間で長く愛されて来たアーキタイプであり、その派生は現在広くに分布する。クリーチャーの質が変わり、モンスのゴブリン略奪隊を採用しないタイプが主流になった今でも「低マナで優秀なクロックを出す(ゴブリンである事が重要)、相手のマナ基盤を機能不全にする」赤系のゴブリン・プリズンデッキをターボモンスと呼ぶ事は珍しく無い。

かく言う俺もモダン、レガシー、EDHではゴブリンデッキをターボモンスと呼んでいる一人であり、大抵のフォーマットはゴブリンで解決している(勝率は本当に悪い)。


P9は無いけど添削杯に出てみよう。

第2回限築杯、オールドスクール本に挿絵を描かせて頂いたりと添削さん達にお世話になってしまったので、どこかで恩返しになる事がしたかった。
参加者が増える事が次回に繋がるのならば、ささやかながら俺も、と。

デッキを選ぶ/作る段階でプロキシでもP9は入れない事にした。
1つ目の理由は「明日や明後日突然コロナが落ち着いてリアル大会の集まりがあった時に自分だけデッキが無くて皆と楽しみが共有出来ないのが嫌だから」。
何があるか解らない。ここまで来たならリアル大会にもいつか参加したいし、皆マジで強いし会って対戦してみたい。

2つ目、ヴィンテージをやられていない方達が「P9が無いとヴィンテージは出来ない」と口にされるのを自分はよく見かけてしまうが、本当にそうなんだろうか。と言うのが、なんか寂しいから。
その人達の言う「出来ない」は多分「勝てない」で「楽しくない」なんだろうけど、本当はどうなんだろうか。
経験してみないと解らないんじゃないか、と思う。
現にヴィンテージをプレイされている方で自分の知った人達からそんな風に言われた事は一度も無い。辞めときなよ、みたいな。「やろうよ」は凄く言われたし、忘れられない2017年のGP名古屋で卑猥さんにデッキを借りて出場した時もオープンに迎えて貰えた。

P9無し縛りはソシャゲで言えば低レア低コスト攻略みたいな事になってしまうのかもしれないけど、自分が何かに挑戦出来る機会を手放したくないし、用意されているフォーマットがあってその中で好きなカードが使えるなら出来るだけ参加したい。
なんでも有り。が俺の見て聞いたヴィンテージだと思う。
あと、どうせ自制効かない俺は年末か来年のボーナスでRuby買うと思うから無いうちに無い時の行動、選択肢を経験しておきたいじゃんよ。
以下デッキついて。

ターボモンス(赤単プリズン)の理由

月メイガス名誉ゴブリン認定。

クリーチャー
3:《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer》
2:《真実の魂の盲信者、ガット/Gut, True Soul Zealot》
2:《再鍛の刃、ラエリア/Laelia, the Blade Reforged》
4:《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
4:《軍勢の戦親分/Legion Warboss》
4:《月の大魔術師/Magus of the Moon》
4:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
2:《ゴブリンの損壊名手/Goblin Trashmaster》
2:《双弾の狙撃手/Twinshot Sniper》
2:《激情/Fury》

呪文
1:《虚空の杯/Chalice of the Void》
4:《金属モックス/Chrome Mox》
1:《魔力の墓所/Mana Crypt》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》
1:《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
1:《三なる宝球/Trinisphere》
2:《未認可霊柩車/Unlicensed Hearse》
2:《血染めの月/Blood Moon》

18 土地
4:《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4:《魂の洞窟/Cavern of Souls》
2:《裏切り者の都/City of Traitors》
8:《山/Mountain》

15 サイドボード
3:《虚空の力線/Leyline of the Void》
2:《紅蓮破/Pyroblast》
2:《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》
1:《粉みじん/Pulverize》
1:《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1:《真髄の針/Pithing Needle》
2:《罠の橋/Ensnaring Bridge》
1:《風化したルーン石/Weathered Runestone》
2:《乱動する渦/Roiling Vortex》

直前までMOでは人目を引く詮索者+ゴブリン徴募兵+鏡割りのキキジキを回していたけど、環境柄なのか墓荒らし、レン&タックスをよく見るようになってしまい、鹿にされるので詮索者を置いてターンを返せなくなった。
徴募兵もサージカルで抜かれると1枚1枚が弱いカードの集まりになってしまうので許容出来ない、ラッキーは死儀礼に立たれるとアタックが通らない等等、ネガティブな側面が目立ってしまい手に取れなくなってしまった。
が、ゴブリンを、やらなければ「好きなカードで好きな事をしたい」が嘘になる。
直近4ヶ月のMOと金魚のリストで魂の洞窟+月の大魔術師要素を搭載した所謂「触りにくい」赤系プリズンか勝っているのが見れた為、P9無し版かつゴブリンプリズンにアップデート(俺がアップと言ったらアップなんだ)。
珍しい所は魂の盲信者ガットかな?ラブルのトークンを4/1威迫に変えられるのは悪くない筈。
ラッキーリストラ、ラガバンinは大正解だった。腐ったら金属moxの刻印に。
ヌルロッド買い忘れて間に合わなかったのでサイドは粉みじんピン刺し。ピッチで撃ったら自分もタダでは済まないけど自爆スイッチは男の子のロマンでしょ?

1ターン目に土地を縛り、ゴブリンを出して殴る。
至ってシンプルな令和のターボモンス誕生。
普通にヴィンテージをされに来た皆さんを暗闇から金属バットで襲うとかそう言う立ち位置。高そうな土地沢山山にしていってください。

結果は5-2の14位。

トップ8ラインの16点に1勝分届かず。

R1 ブリーチ  ×× 
R2 ホガークヴァイン ○○
R3 アグロショップ ○‪✕‬‪✕‬
R4 墓荒らし ○○
R5 エルフ ○‪✕‬○
R6 レン&タックス ○○
R7 ゴブリン(詮索者コンボ)○○

R1は最初から速度的にコンボは無理、と割り切ってサイドにも精神壊しの罠を入れなかったから残り7戦皆ブリーチとかボーラスの城塞だけだったら二度とヴィンテージやりたくね~だったけど当たり運に恵まれた。
MOで使って動きを知ってるホガークヴァインはされたら嫌な事は知ってるつもりだったし月メイガスに触れない構成が主流の筈だからしっかり勝てて良かった。霊柩車もナイス。
仮想敵で最大勢力の墓荒らしにもしっかり月が刺さって、アグロショップは粉みじんでは俺の盤面以外に殆ど何も起きない事が解ったのでヌルロッドは必要。
最後のゴブリンは完全に自分が諦めたのと似た構成だったので「ここで会うのか」と思うとちょっと震えてしまった。

実際このデッキを都合7回戦使ってみて「パワー9要らないよ!」とはならない。常勝して、或いはもっと本当に自分の使いたいゴブリン達の良さを最大限活かすには必要だと思う。
が、「出来ない」は全然無かった。
1ターン目のアクションにどうしても差が生まれやすいのでマリガン判断は難しいし、アクションに差が有る以上間違うと負けるし、相手の選択肢を縛って何もさせない以上は自分が何もしないターンが有ることは許されないと感じた。
気付き、学びの多さが他フォーマットと比べ段違いにあって、皆やっぱり当たり前のように強くて、故に勝つとすげー疲れるけどガキみたいに滅茶苦茶嬉しい。
この先何処までパワーを揃えて買えるのかは俺のリアルなお小遣い事情と言うか会社での俺の振る舞い次第になるから解んないんだけど、負けたくないから買うまでヴィンテージは「出来ない」なんて事は絶対無いし、全然この先もノーパワーでも遊べるし遊ぼうと思った。
経験しないと何も手に入らないし、そのカードが好きなら本気で使えるフォーマットで振り回さないと勿体無いよな。
俺みたいなの普段カジュアル勢でもこんな強い人ばかりの添削杯の中で5-2出来たんだから今参入迷ってるなら本当に誰でも大丈夫。参入障壁はパワー9買うかも重要だけど、それより先ずは良いデッキを作れるかどうかだから。俺はまだそこまで辿り着いてないしそこに行きたいな。
一緒に暗闇から変なカード出して一般人襲っていこうぜ。

最後になりました。
運営された添削杯スタッフの皆さん、主催の添削さん、マーーージで滅茶苦茶楽しかったです。本当にありがとうございました。次もリアル都合付けて参加したいし次はSEまで頑張ります。
対戦して下さった皆さん。本当に丁寧で優しくて楽しかったです。ありがとうございました。恥ずかしいプレイしてなかったら嬉しいです。また遊んで下さい。
あとやっぱりパワー無しでもバリバリにエルフで戦ってるよしかさんとエルフvsゴブリン出来たの光栄でした。
では名作杯で、また。



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