5月9日 ロシア戦勝記念日 軍事パレード プーチンの演説まとめ
5月9日 ロシアでは戦勝記念日であり、軍事パレードが行われた。その冒頭で10分ほど、プーチン大統領が演説をしていたのでその内容をまとめてみた。
① キエフ、ドンバス、セバストポリで戦う人に対する謝辞
冒頭まず現状の前線で戦う人に対する人たちへの感謝を述べた。
② 勝利の世代への敬意
1945年5月9日にナチスを打ち破った世代の人への敬意を示した。
③ NATOへの批判
ロシアは常に平等な安全保障を模索しているが、2021年12月、NATOはロシアが提案する平和的な解決策を拒否し、ドンバス地区でロシアへの侵攻を画策していたと述べた。さらにはNATOはウクライナのキエフで核兵器を開発しようとしていたのだとも述べた。
④ ウクライナ東部でのネオナチの台頭とバンデラ主義者との軍事衝突
(バンデラ主義者とは、第二次世界大戦中にウクライナの民族運動を指導していたステパンバンデラの信奉者であり、バンデラ率いるバンデラ主義者たちは、ソ連が共通の敵だという点でナチスドイツと一致し、共に大戦中ソ連と戦っていた。)
バンデラ主義者とネオナチの脅威がウクライナ東部で再び熱を帯びており、彼らはロシアの歴史的な土地に侵攻していて、ロシアは自衛のために対抗する必要があるとプーチンは述べた。
⑤ すべての国の軍隊に対する敬意
アメリカをはじめとしたすべての秩序にために戦う軍の人たちへの敬意を伝えた。
⑥ この世からナチスをなくすために戦っている
かつてソ連はナチスの脅威から自分を守るためにナチスと戦い、ナチスに勝利した。そして今再び、我々はナチスに勝利しなければいけない。
ナチスと現在戦い続けてる人のために、そしてこの戦いで命を落とした人のために、オデッサの人々のために黙とうをささげます。
ここで1分ほどの黙とうをささげる。
⑦ 自軍で戦う戦士、そして医療従事者への謝辞、激励
ロシアだけでなく、ほかの民族も手を取り合って戦っている。祖父や、父親と同じように、彼らに肩を並べられるように、これからもナチスと戦う。
ypa---(万歳)
最後にプーチンがypa(ウラー)というと、パレードに参加したすべての兵士がウラと発し、テレビ越しでも大きな迫力として伝わった。
(ypaがどういう発音なのかわからないからあとで百合沙門さんに聞こう)
以上がプーチンの演説の内容ではあるが、TBSのニュースの翻訳を聞いた内容なので書いたので正確とはいいがたい。また、途中通訳が「ごめんわかんない」とかぼそっと言っていたので、かなり途中が抜けているものだと思われる。
意外だったのは明確なアメリカ批判をしたわけでも、ましてやウクライナ批判をしたわけでもない点だが、実は通訳されていないだけでしていた可能性は否定できない。
一貫していってたことは、ロシアは自衛のためにこの戦いを行ったのであり、それは昔からそうだったということである。
また、明確に今回の戦いを「戦争」だと宣言しなかったのは、多くのマスコミの予想と違う結果となった。
それにしても軍事パレードを見ると、心が躍るのはなぜだろう。あれだけきりっとして整ったものをみると、ミリオタでも何でもないのに、うわあロシアかっこいいとなってしまう。
ついでに言うと、言葉はわからないのにプーチンの話し方は何か引き込まれる魅力がある。
ついつい、これはやっぱプーチンが正しくて、世間では悪く言ってるけどプーチンの義というものにはウクライナより正当性があるんじゃないかと感じてしまうほどである。
これはまんまとロシアのプロパガンダに踊らされているということなのだろうか?