その曲のエネルギーが波となり高校生の…
しっかりとした梅雨の訪れに
「もうそろそろいいですか?」と弱音をはいていたのが
すでにかなり前の時間に思える
既に常夏の国状態になっているニッポン
1年前の今頃
この国ニッポンに彼女たちが舞い降りた
1980年代のディスコで彼女たちの曲が流れなかった夜はきっとなかったであろう
たしかにそれは100パーセントという
不安を感じさせない数字として
ぼくたちに安心感を届けていた
「バナナラマ/Bananarama」
高校生時代、刺激を求めて通ったディスコでも
行けば必ず「バナナラマ」の曲が流れ
その曲のエネルギーが波となり高校生の私たちの体を誘惑し
ダンスフロアーへと連れ出してくれた
Venus/ヴィーナスは
外へ外へと目を向け出していた好奇心旺盛な高校生の僕たちの
身も心も解放し
曲の音の流れとともに何処かへ
夏の思い出づくりに事欠かない場所へと
連れて行ってくれるような気にさせてくれるsuper-favoriteな一曲だった
1年前の今頃「バナナラマ」のライブへ出かける
と彼は言った
その時の僕はなんとなく
「バナナラマ」をニッポンへ迎えるのに最適な夏だなぁと感じた覚えがある
理由はよく分からない
34年前に「バナナラマ」に魅了したワタシと
仕事で出会った「バナナラマ」のライブへ出かける2019年の彼
時の交わりを越えてやってくる「バナナラマ」
昔と今の二極が出会いぶつかり合う
そして、新しいモノが誕生する
あと数年もすれば
日本で言うところの「還暦」を迎える彼女たちの活力には新鮮でナチュラルな驚きを感じる
昼の休憩時間を計るのにスタートさせた腕時計のストップウォッチが
帰宅した夜の11時21分になっても秒を進ませ続けていたコトに気がついた
ながーい昼休憩だったなぁとひとりでクスッと口元を緩めながら
腕時計のストップボタンをひと呼吸おいて静かに押した