NIKE SBとRUN THE JEWELSのDUNKとスケートボードの反骨精神。
NIKE SBから、アメリカのヒップホップデュオ RUN THE JEWELSとコラボレーションしたDUNKが出る。
NIKE SB DUNK好きには恒例の4月20日発売だけど、これは、RUN THE JEWELSのキラー・マイクの誕生日でもある。二人組とのコラボレーションということで、LOWとHIGHの2型出すっていうのも、なんだか良い感じだ。
彼らのアルバムカラーをベースにデザインされたDUNKは、RUN THE JEWELSらしい重厚でディープな仕上がり。本当に彼らのサウンドがそのままスニーカーになったみたいで、めちゃくちゃカッコいい。
今回のDUNK HIGHのカラーのベースになったのは、2020年にリリースされたRTJ4というアルバム。リリース当時、コロナウイルス感染症が世界中に広がり、アメリカでは、Black Lives Matterが展開されるという不安定な時期だったから、RUN THE JEWELSが発する社会や政治へのメッセージが、より深く響いた。
RUN THE JEWELSに限らず、沢山のアーティストが社会や政治について歌ってきた。これまで音楽でどれくらい社会は変わったんだろう。最近では、スケートボードで社会や街を変えるというメッセージや意見を見ることがある。
スケートボードで街を変えるって、どういうことなんだろう。公道でスケートボード全面OKということを目指しているようだと、叶わない夢に終わってしまう。
スケートボードで街を変えることは、難しいかもしれないけど、スケートボード的な価値を広めていくことはできるんじゃないかなと思う。東京オリンピックのスケートボード競技を見た他競技の選手が、「スポーツの楽しさを思い出した」と話していた。道端で育ったスケートボードが、スポーツを少し変えた瞬間だった。
RUN THE JEWELSのアルバムRTJ4の“Ooh LA LA”という曲のMVがすごく良かった。
お金を燃やしながら踊る人々とそれを上空から見るヘリコプター。ヘリコプターは、きっと支配者を表している。ヒップホップは、歌い、踊ることで反骨精神を表現し自由を目指してきた。スケートボードは、トライし、称え合うことが表現方法になると思う。
RUN THE JEWELSのNIKE SB DUNKは、4月20日発売。