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君の体温

ひとり読み用 声劇台本
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読み手様は不問。
所要時間:5分程度
言い回しや語尾等、内容が変わらない程度に自分なりの言葉への変更は可です。
最後のお猫様への気持ちが足りない場合は、どんどんプラスして猫愛を叫んでください!

⋆┈┈┈┈┈┈┈本題┈┈┈┈┈┈┈┈⋆

君の体温

私:私は君が何を考えているのか分からない。
私:君は無口で、目が合っても通り過ぎるだけ…
私:たまに話しかけてくれたと思っても、
私:なにか気に入らないことがあった時か、あるいは空腹でご飯を要求する時だけ…
私:君の言葉は分からない。
私:何となくのニュアンスと目、仕草で「腹減った!!」「イライラする!!」「触るんじゃねぇ!!」「近寄んな!!」…
私:ほぼキレている。
0:
私:だから私からは近づかない。
私:不機嫌な時に近づいたらとばっちりを食らう。
私:だからそっと…避けて歩く。
私:静かに…機嫌を取りながら…そぉっと……
私:静かに、触れないように……
0:
私:遊びはしない。
私:たまに興味を示してくれる時がある。
私:けどそれは…遊ばれている時…もしくは遊んでくれている時。
私:そしてそれはほんの一瞬。
0:
私:そんな君も、夜は寂しくなるのか私の傍に寄ってくる。
私:慎重に…優しく頭を撫でると、目を細めて身体を預けてくる。
0:
私:夜中、目が覚めると君は私の上で眠っている。
私:頭だけを起こし状況を確認すると、私の呼吸で上下しながら気持ちよさそうに眠る君。
私:だめだ、我慢だ!愛おしすぎて笑ってしまう。小刻みに震える君を見て、必死に我慢する。
私:起こさないように…優しく頭を撫でる。
私:身体は触れない。特におしりは逆鱗に触れてしまう。
私:間違っても触れないように…
私:「寂しいね…大丈夫かぁ…」
0:
私:大丈夫なはずは無い。
私:言葉こそ話せない君だけど。普段は素っ気ない君だけど。たまに容赦なく踏んずけたり噛み付いてくる君だけど…
私:誰よりも空気を読んで、誰よりも言葉をわかってるんじゃないかと思う。誰よりもあたたかい存在。
私:嘘泣きは通じないけれど、涙に敏感で慰めに来てくれる。
0:
私:たまに寝る時白目の半開きになってて心配になるよ…。
私:寂しいけど頑張ってるんだもんね。
私:君の寂しさを少しでも埋められますように。そう願いながら唯一許された頭を撫でる…
私:
私:なんて、かっこいい事は2割程度。
私:8割は『ありがとうございますありがとうございます!!んぁぁぁぁあたまんねー!かわいすぎぃぃぃいいいい!!!』というのが私の本音。
私:幸せな時間をありがとうね。
私:内心お祭り騒ぎだけど、まだ外は真っ暗。もう少しこのまま寝ようかな、と君が起きないようにそっと頭を元に戻し目を閉じた午前3時。
0:
私:そして始まる運動会。ドタンッ!バタバタバタ!トトンッ!!「ニァァァァアア!!」
私:「どうしたぁぁぁあ〜誰だぁあ〜」
私:こうして朝が始まった午前5時。
0:
私:あぁ、眠い。

君:※猫です。


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