アイドル「グループ」の寿命って?

百花繚乱玉石混交なアイドル業界、ここ2・3年でよく見かけるようになった(と思われる)表現が「全員卒業」「現体制終了」の文言。要するに解散消滅を婉曲的に言っているだけなんでしょうが、はてさて既存メンバー全員卒業させてメンバーを総取り替えして再始動したグループがいくつあるのか…

「現体制終了」も同様。新体制で再始動したの僕の知る限りは多分chulaさんぐらいであとはそのまま消滅の憂き目になっているような。

こう考えるとメンバーが抜けるたびに補充するようなやり方の方がいいような気もしますが、核となるメンバーが抜けるとグループそのものが存亡の危機になるのは歴史が証明しているので、これもまた考え方次第。核となるメンバーが一人ではなく三人位いると「核の移行」が出来うるのでグループとしてもある程度の骨格維持ができるので、さほど大きな問題点にはならないのですが、上述の通り核が一人だと抜けた瞬間に弱点が表面化顕在化しガタガタになり、最後には追い込まれるのがいつものパターン。


…とまあいろいろ書きましたが、これを書き出したきっかけが、昨年9月まで現場に行っていた某地下アイドルグループの「既存メンバー全員卒業」の情報が流れてきたから。情報に接しての感想が「当然の帰着。むしろ判断が遅い」(無論各々との所属契約の問題もありますから、どの段階で情報を出すかはその時々の判断にはなるんでしょうが)。
コアメンバーの話を上述しましたが、当該グループも御多分漏れずそのコアメンバー(=唯一の発足当時からいるメンバー)が一昨年の秋に卒業してメンバーほぼ総取り替えを敢行したものの、この体制が半年余りで瓦解、今年に入ってほぼレームダック化、動員も細り続けているという話が聞こえていたので事実上の消滅には大して驚きはありませんでした。

アイドル議論の中で「アイドルの寿命は短い」とはよく言われますがグループのそれに関してはあまり論壇に上がる機会がないように思います。もちろんグループそのもののビルドアンドスクラップが激しいというのはありますが、メンバーチェンジを繰り返しても長く残るグループと結成半年で消滅するグループの差はじっくりと分析・研究する必要があるようにも思えますし、もう少し論壇にあげるべき事項にも感じます。