1000万円までの全体の道筋をざっくり考える①
さて、それでは最初の検討を始めたいと思います。
本企画の目標は、「初期資金100万円+月々5万円」の原資を「1000万円」まで成長させることでした。
目標設定として、チャレンジングな内容ではありますが、全く歯が立たないような無理難題ではないような気がしています。
資産運用をこれまでしたことがない人や、初心者の方はまずは検討の流れを参考にしてください。
また、既に株式で資産運用をしていたり、資産の一部を暗号資産に換えているような方は、ご自身だとしたら「どのようにして1000万円を達成するだろうか?」と考えながら読み進めて頂けたらと思います。
仮想通貨、特にDeFiを用いて「元本をほぼ毀損することなく年利○○%」という運用に慣れ親しんでいる人(事実そのような運用が2020~2021はできていた)は、そもそもリスクの取り方が異なる運用であることを認識して頂きたいです。
本企画の運用はどちらかというと個別株投資のようなアップ&ダウンを伴うような運用になりますし、そもそも「普通の人」がアクセスできる「FTXJP内でのサービスのみ」に限定した運用となります。
目標達成のために、かなりリスクを取った運用が必要でしょう。
しかし、この「リスクを取る」行為こそ、大勢の方が苦手としておりかつ筆者が最も得意とするところなのでした。
とりあえずドル建てで運用します
資金は全額ドルで運用します。
最初に入金した100万円は全てドル転して、そこからがスタートです。ドル転の様子は別noteにまとめておきます。
「この先も円安ドル高が進む」と確信を持っているわけではないのですが、日米の金利差や経済格差を考慮に入れると、筆者は円では持ちたくありません。
筆者の長期予測はほとんど当てになりません。もしかしたら1ドル145~150円あたりの現在の水準が中長期的なピークになる可能性もあります。
そうなったらなったで、その他の給与・貯蓄・さまざまな資産の価値がドル建てで落ちないということなので、よしとしましょう。
とにかく、本企画の運用は全てドルで行います。
もしかすると、初回にして既に天王山なのかもしれません。
というのも、本企画の運用でもっともインパクトが大きいのは、今この瞬間の選択である可能性があります。
元本を円建てで運用するか?ドル建てで運用するか?あるいはビットコイン建てで運用するか?は、今後の運用成績に最も影響を及ぼすといって過言ではないでしょう。
そんな重要な決定を、なぜ手癖で決めてしまうのか?
それは筆者が基本的に楽観的で適当な性格だからです。読者のみなさんは、まずドルか?円か?をしっかり考えて決めましょう。
ちなみに本企画ではビットコイン建ての運用はナシです。理由は次章。
今回は現物はほとんど使いません
※現物という用語を詳しく知らない人は、こちらのような解説ページを御覧ください(FTX以外の取引所の記事ですが…)。
全体の資産の一部をビットコインなどの仮想通貨の現物で保有しておく、というのは非常に良い考えなのですが、
あいにく本企画では限られた資金で大きなリターンを狙わなければなりません。
そのため、元手の資金をなるべく効率よく使いたいです。
基本的には、以下の理由から現物を運用することはないでしょう。
現物取引では、当然レバレッジが使えない。
現物を保有すると、その価値の50%分しか証拠金として利用できない(現物を証拠金にする際の「掛け目」は、こちらのページを参照)
本来、暗号資産投資の魅力は急激な上昇相場における資産の伸びです。上昇相場に備えて資金の一部は現物に換えて運用したいところですが、この証拠金50%問題があるので、基本は全てUSDで運用していきます。
※現物の保有が必要なイベント(ETHのマージイベントなど)の際は現物保有も視野に入れます。
一方、証拠金取引のレバレッジは、日本の暗号資産取引所では個人は2倍までと定められています(なんか2倍以上のポジションも作れちゃう感じはしますが…)。
この2倍というレバレッジは批判の的にもさらされていますが、筆者的には「一般的な人」を保護するのには事実として一役買っていると思っていて、本企画でもこのレバレッジ2倍の範囲で精一杯頑張って運用していこうと思っています。
ということで、本企画ではUSD建ての証拠金取引で、レバレッジ2倍をフル活用していきます。
当然ロング(買いから入る取引)だけでなく、ショート(売りから入る取引)も活用します。
次回、もう少し具体的な戦略について検討したいと思います。
・・・
追記(2022年11月9日)
本企画の運用で利用しているFTX Japanの母体であるFTXの経営状況が不透明になっています。
筆者の観測によれば、FTXおよび関連会社のAlameda ResearchがFTTトークン(FTXが発行したトークン)を担保に運用を行っており、リーク記事やBinance CEOによるFTT売却ツイートを発端に資金引き出しの取り付け騒ぎが起こった模様です。
11/9現在、FTXはBinanceによる救済合併に舵を切っています。
FTX Japanは日本国内で登録済みの暗号資産交換事業者ですので、顧客資産は分別管理・保護されています。
本企画自体は続行する予定(場合によってはFTX以外を利用します)ですが、状況に応じて方針を転換する可能性があります。
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