いぼ痔の手術入院体験記①〜痔主20年選手の限界〜
長年いぼ痔で悩んでいる、どこかの誰かの参考になればと思い記事を書きます。いぼ痔(Ⅲ度)で手術、入院をした体験記です。
始まりのいぼ痔
はじまりは、たしか高校生のころに、私の尻に突如として出現した。プニプニの物体。
「お尻からなんか出てる…やべぇ、なんだこいつは!!」
不快感と痛みを発し、高校生の私を攻撃してくる。これはもしかしてと思い親父に聞く。
親父も痔主だったため、ボ〇ギノールを塗り肛門へ押し戻すと聞き、その当時はそれで乗り切った..…。
限界と葛藤
それから時は流れ2025年、40歳手前になるおっさんとなり、同時に数々の切れ痔、いぼ痔を繰り返し、立派な痔主20年選手となっていた。
「20年間、痔と闘ってきた奴だ、面構えが違う!」となればたいしたもんだが、ただボ〇ギノールで乗り切ってきただけのおっさんがそこにいた。
ボ〇ギノールすごい。
だが、奴は現れたんだ…超大型いぼ痔。
今回もボ〇ギノールでと思ったが、1ヶ月、2ヶ月経っても良くなる感じがせず痛みが消えない。ズキズキ痛むのが排便後、数時間続く。いつもと違うな。
脱肛も指で押し戻すのもかなり大変になってくるほど、いぼ痔が大きくなっている。
流石にやばいか…
と思い、恥ずかしいし、人様に見せたくないヶ所ですし、触られるのも嫌だしと、いままで敬遠していた肛門科に意を決し行くことにした。
いくかいくまいかの葛藤はすごかった、このまま時間が経てば痛みはおさまるのではないか、と期待したりし、でも2ヶ月も改善がないんだぜ、行くしかなくない?でも大きいいぼ痔だから手術だろうな怖い、なんて思ったり。
最終的に痛みで日常生活に支障もでてきたこと(仕事の質が落ちる、予定どおりいかない、旅行に行けないなど)もあり、いくしかねぇ。
このままでは痔のせいで人生を楽しめない。
肛門科で診察、そして・・・悶絶
肛門科ヘ電話で予約し来院。平日にもかかわらず多くの人がいて、悩んでいる人が多いということに驚く。
いよいよ呼ばれ、尻を見せる。
シムス位という左側を下にしたうつ伏せに近い寝姿勢になり、尻にゼリーっぽいものを塗られ、穴の中を確認する器具をいれられる。わたしの場合、痛くはないが気持ち悪い感じがすごい。
お医者さんに診てもらったところ、大きい、いぼ痔が原因の切れ痔になっているとのこと。肛門内のキズも見せてもらった。
随伴性裂肛というらしい。
いぼ痔が原因なのでコイツを何とかしない限り、薬では治すのは難しいらしい。
あとは脱肛した状態も見たいとのことで、トイレの状態に近い診療室に移動。
いきんで下さいというので、頑張っていきんで
脱肛モードに変身ならぬ変尻!!
脱肛が原因の切れ痔なので当たり前のように、むちゃくちゃ痛いし、便がでたらどうしようと思いつつ、恥しいやら痛いやらで尻の中のいぼを出す。
脱肛させてる途中で、医者「上手、上手、頑張れ」とかいうもんだからちょっと笑いそうになった。
便は出なくてよかったが、出血するし、脱肛を押し戻すのも大変だった。手術を終えた今、これが一番精神的にも、痛み的にもつらかったかもしれない。
その後、元の診察室に戻り、尻の写真をみせてもらったが複数のいぼ痔たちが穴の周りにところ狭しと集結している状態。ドラゴンボールがそろって、さあ願いを叶えるぞというシーンが思い浮かんだ。さすがに7つはなかったが。
日帰り手術のレベルではなく、これだけ切ると痛いと思うけど入院での手術をしたほうがよいとのこと。もう覚悟していたのでお願いしますと。
順調にいけば5日間ほどで退院だそう。
その後、採血したり、手術の同意書、入院に必要な説明、書類をもらい病院をあとにした。
帰り道、尻の痛みに耐えながら、いよいよ、20年の痔主生活におさらばする時が来たと決意を尻に、いや胸に抱きつつ、とぼとぼ帰宅した。
次回は入院、手術前日、当日編⇩⇩。
つづく・・・