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私が旅人になった日~道端でスケッチブックを掲げた日~2日目~
これは2019年2月のお話。
人生で一度はヒッチハイクしたいなと思っていた私に舞い込んできた、友達からの、のるしかない提案:ヒッチハイクせん?
しよ!
迷うことなくOKの返事を出し、日程と行き先を決めた。
もちろんヒッチハイクなんてしたことがなく、本当にできるかどうかも分からぬまま、私はバックパックに荷物を詰めて、100均にスケッチブックとマジックペンを買いに行った。
スタート地点:京都
ゴール地点:鳥取砂丘(行けたら出雲大社も)
日程:一応5日間確保
私たちが決めたのは、それだけだった。
1日目の記事はこちら。
2日目:目指せ出雲大社🔥
5台目
鳥取駅前のおしゃれなスターバックスでエネルギー補給したあと、「倉吉方面」と掲げること15分。
車の中から手を振ってくださる方や会釈してくださる方も多い中、かたくなに目を合わせようとしない島根ナンバーのおっちゃん発見。視界には入っているだろうに、目を合わせたら負けだと言わんばかりのスルー(笑)
「なんでやーーー!」と思っていたら、その後ろにいたベンツ姉さんが拾ってくれました。
1日目の最後も白いベンツ。2日目の最初も白いベンツ。
もしかしてこの旅のラッキーカーは白いベンツ…?(青いベンチみたい)
ベンツ姉さんは、なんと同い年でした。専業主婦をしてらっしゃるとのこと。ベンツはお父様から譲り受けられたそうです。
おそらく優しい嘘をついて、私たちを倉吉まで送ってくださいました。きっと目的地はこんなに遠くなかったんだと思います。
それに気づきつつ、お姉さんが言う「友達の家に行くから!」に甘え、この日の第一目的地であった倉吉の白壁土蔵群まで送っていただきました。
白い壁が情緒を醸し出してるんだよね
少し胸がチクリとしたけど、お姉さんが最後にかけてくださった言葉「こちらこそありがとう!」が頭から離れません。
お姉さんの人生の「そういえばそんなこともあったな」の1ページに、私たちの姿があるといいなぁ…。
6台目
白壁土蔵群を散策中に、「どっから来たの〜?」と声をかけてくださったのは、お土産屋さんの店番をしていたおばあちゃんでした。
ヒッチハイクをしていることと、コナン巡りをしたいことを伝えると、「ほんならコナン駅まで送っていくよ。もうすぐ次の人が来るから。」と言ってくださいました。
この2日ですでに’’ご厚意には甘える’’を格言としつつあった私たちは
ありがとうございます!では10分後くらいにまた来ます!!
と告げ、あたりをふらっと散策することに。
小腹が空いていたので、カフェのような見た目の唐揚げ屋さんで唐揚げを食し、街並みを堪能した後、さきほどのおばあちゃんがいらっしゃるお土産屋さんへと戻りました。
すると、そこにはおじいちゃんが。
私たちを待ってくださっていたおばあちゃんは帰ってしまわれていたようです。おばあちゃんの次にシフトに入っていたおじいちゃんが、そう教えてくださいました。すみません遅くなってしまって。
おじいちゃんは、私たちを心配して、お店を一時閉めてまでコナン大橋へ送ってくださいました。道中も倉吉辺りの歴史や最近の出来事を教えて下さり…勉強になりました。地元のお話をたくさん聞けるの、ヒッチハイクの魅力だなぁ。
おじいちゃんは、青山剛昌ふるさと館しか知らない私たちに気を使って、「交通の便的にコナン大橋までなら…」と言って送ってくださったのですが。
いやコナン大橋めちゃ楽しいやん!!
ベイカーストリートあるやん!!!
コナン商店街も工藤家もあるやんー!!!
ピンポン鳴らすとちゃんと返事があります。
嬉しすぎました。
本当にここまで来てよかった。鳥取最高や!!
○コナン巡り(蛇足)
コナン大橋から青山剛昌ふるさと館までは徒歩8分ほど。遠くから見てもコナンファンにはたまらない仕掛けがたくさんありました。まだ中に入ってないのに…かなり満足。
青山剛昌ふるさと館の館内では、スケボー体験やコナンのトリック体験ができました。さらには原画展まで!
幸せすぎんか……。ニヤニヤがとまらない。
死ぬまでにもう一度行きたいところオブザイヤー受賞。です。
はい。蛇足でした。
7台目
青山剛昌ふるさと館から大通りに出ると、道の駅がありました。
国道(9号線)沿いなので、これは期待できるな!と思い、出雲目指して「米子方面」と掲げました。
そして…5~10分ほどで現れたのは、モンスト終わりの青のビッツのお兄さん。仕事で鳥取の方へ足を運んでいたようで、これから米子に帰るところだそうです。ん?モンストは?
年齢を伺うと、なんと49歳だそうですが、お世辞抜きに38歳に見えました。人生を楽しんでる方は、やっぱいつまでも若くいられるんだろうなあ。
楽しい時間は過ぎるのが早いって、アインシュタインが言ってましたもんね。私は相対性理論は「人生を楽しんでる人はいつまでも若い!」という理論だと解釈しています(飛躍曲解)。
本当に爽やかなお兄さんでした。
「目的地は出雲なんですよ〜」と話すと「ほな出雲まで行こか!」と仰ってくださいました。
もう…。
本当になんで皆さんそんなに優しいんですか!素敵なんですか!
しかも「出雲にもお客さんいるからそっち寄って帰ればいいし」って…。え、そういうものなんですか?違いますよね?優しさの塊ですよね?中臣は鎌足ですよね?
ねえ泣いてもいいですか?優しさで心臓が火傷しそうです。
お兄さんは、車内で相方に予約してもらった今日の宿泊地:出雲市駅近くのホテルまで送ってくださいました。
ありがたいなぁ…。
お話も有意義だったなぁ…。
私もヒッチハイカーを拾える大人になろう。
そう決意したこの日でした。
いい日。
ありがとうお兄さん。
夜は駅の近くでご夫婦が営まれてる島根和牛の焼肉屋さんへ。柔らかいハラミの味が忘れられません。ビビンパも絶妙な辛さですぐに平らげてしまいました~!
この日の宿は、露天風呂もついているところ。
露天風呂から空を眺めて、そろそろ眠りにつきます。
明日は南下できるといいな。
この日の日記に書いていました。
日々ドラマが生まれるヒッチハイクの旅。
縁ですね。
3日目に続く…!