今月の1枚 November, 2022~日々の生活に彩りを~
蚤の市なるものに行ってきた。
蚤の市(のみのいち)とは何ぞやと検索してみると、いわゆるフリーマーケットのことだった。
しかし、訪れた「東京蚤の市」は、ただのフリーマーケットというには恐れ多い、格式高くハイセンスなお店が多数建ち並んでおり、古物とはいえ価値の高い品物にたくさん出会えた。
今年、私は断捨離を行った。
引っ越したのも一因だし、友達に「ものが多い」と言われたのも一因だ。
はじめは部屋がどんどん綺麗になっていくのが嬉しかっただけだったが、決行の過程でたくさんの副産物に出会えた。
それが「丁寧に暮らす」ということである。
ものを持たないシンプルな暮らし|はるな|note
(詳しくはこちらの記事参照)
時間にゆとりができたので、丁寧に生きるようになった。
そうすると、生活に彩りを持たせたくなった。
食器を、揃えるようになったのだ。
料理上手な友達が言っていた。
その通りだと思った。
同じ料理でも、それに合うお皿に盛られているだけで、何倍も美味しく感じる。
人が家に来るのも楽しみになった。
どの箸置き使おうかな。どの器に何を盛ろうかな。どのコップで飲もうかな。
などなど、毎日必ずとる食事の際の、楽しみが増えたのだ。
日々が彩られているようで、とても嬉しい。
学生の頃はたくさん外に出かけ、自宅はほぼ寝るだけの場所になっていたけれど。
こうして自分の家でも最高に楽しめることを、ようやく身をもって理解したと思う。
毎日「幸せだな」と思いながら生きられること。
なにか特別なことがなくても(もちろんあっても幸せだが)、この何気ない日常が、平穏に彩られていくこと。
つくづく、この上なく幸せだな…と噛み締める。
ハイセンスな食器に盛られた今日の晩御飯も、幸せとともに、噛み締めた。