ノウハウを伝えていくことの難しさと解決策
どうも ゆうじろうです
会社とか組織には、ある程度歴史があれば、色々と資産があります。
お金、人、設備、土地、工場、などの
ひと、もの、かね
と言われるモノに加えて、
無形の資産があります。
ブランド力、商流、営業や設計などの
様々なコツ、知識、技術力、経験などの
物質的ではないものです。
その有形、無形の資産が全てが活かされて、
その会社の製品は、
独自の機能、魅力、品質、サービスを持ち、
他には無いオリジナリティとなり
ブランド力に繋がっていると思います。
そして、
この無形の部分を「ノウハウ」定義して、
今回の話を進めます。
このノウハウという
組織の無形資産を残していく事が
意外に難しいとい事と、
どのようにすれば、
より良く残して(伝えて)行けるのか?
の考察が今回のテーマです。
□なぜ残す事が難しいのか?
そもそも
今働いている人が、自分が失敗して
誰もが同じように間違えそうな事は、
キチンと文書化すれば良いだけです。
ここで2つ問題があります。
1、文書化を忘れる
多くの組織は小さいところから、
つまり少人数からはじまります。
となると、
当時は関わる人が少なく、
問題などは少し共有すれば事が足ります。
また、少人数であれば個々が忙しく、
わざわざ文書に残すという事は、
あまりされない可能性が高いです。
この時点では、
情報としては、個々の人の中にまだある状態です。
それでも組織は回るし、いちいちノウハウを文書化する手間を考えれば、効率的と言えます。
何でもかんでも残すのも非効率なので、重要だと思うものだけが、ノウハウ化されることになりますが、
反面、場合によっては、間違いやすいノウハウが見過ごされるという事にも繋がります。
2、抽象的か?具体的か?
ノウハウなので、
文書にに失敗した事を書いて残しておけば、後で読んだ人は、
なるほどこんな事例では、注意が必要だな
というのは、理解できます。
例えば、
「Aという部品は、B、Cと干渉の可能性があるので、確認する事」
※A,B,Cは何かの部品とします。
というノウハウを作ったとしても、
干渉する所なんて無数にあるので、具体的に書くのは現実的ではないです。
かと言って、干渉に注意して設計するなんて、機械設計に限らずだと思いますが、
当たり前すぎてノウハウか?っていう事になります。
つまり、抽象的な書けば、内容が広すぎる。
細かく書くと同じような問題を見落とす。
という問題が起こります。
□まずは、文書化
ともかく人の記憶に頼るのも良くないです。
人は、印象的なもの優先するので、
問題の大きかった事や自分の苦労した事を良く覚えているので、バラつきが起こります。
なので、極力システム上で対策をする事が有効です。
具体的には、
失敗事例、間違い事例、
をノウハウとして、
文書やシステムなどで残すのは必要があります。
目標は誰がやっても同じミスが起こらない状態を目指す事です。
□文書化に二面性を持たせる
文書化の際に抽象的か?具体的か?
という所は課題として残っています。
その課題に対する、
わたしなりの解決策は、
ノウハウの文書化に二面性を持たせる
という事です。
つまり具体的な失敗を残すのは、勿論の事同時に教訓として抽象的な事も残すという事です。
具体的な方法は、組織にもよって最適な方法が違うと思うので一概に言えませんが、
具体的なもの
⇨問題事例、失敗事例、チェックシート
抽象的なもの
⇨プロセス化、フロー化、チェックシート
などが良いかなと思います。
チェックシートも書きすぎると、手間ばかりになるので、何を書くのからよく良く考える必要はありますが、
よく間違えが起こる作業、業務があるならば、ノウハウやチェックシートの見直しをする事が重要かとおもいます。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
それでは、今日も良いI日を!