海辺で最高の映画
5月3日。GW後半。待ちに待った日がやってきた。
今日、私はシーサイドシネマへ行く。
シーサイドシネマとはGWに横浜・みなとみらいでやっているシネマフェスティバルのことである。
昨年「海が走るエンドロール」という漫画の作者であるたらちねジョンさんがイベントのビジュアルを担当していたことからこのイベントを知った。
昨年は予定が合わずいけなかったのでなんとしても今年は行きたいと思い、イベントの発表を心待ちにしていた。
そして3月にイベントの開催発表、4月には上映作品の発表もされた。そしてなんと、上映作品の中に「アフターサン」があるではないか。
今まで見てきた映画の中で一番好きだといっても過言ではない映画。これは見に行くしかない。
予定を合わせて5月3日、私は横浜へと旅立った。
電車で1時間ほど。道中Twitterでシーサイドシネマについて検索していると、整理券終了の文字が。
まさかと思って色々調べると、どうやらアフターサンではなく、別のシアターでやっているマリオの映画の方の整理券らしい。さすがマリオ。人気の高さが伺える。
アフターサンの方は整理券の配布をやっていないようなので一安心。
そんなこんなでGWで人の多い電車に揺られながら桜木町へ到着。
会場のMARINE&WALKまでは歩いて20分ほど。好きなラジオ番組を聴きながらのんびり歩いていく。
しかし人が多い。「まさかここにいる全員がアフターサンを見にいくのか⁉︎」なんて思ってしまうが、そんなことはないだろう。
まだ開場時間ではないが、会場に着いたのでどんな感じか確認したい。
シーサイドシネマの看板が見えたので近づくと、モデルを撮影しているカメラマンが覆い被さっていて見えない。周りを見渡してると写真を撮っている人がたくさんいる。どうやら映えスポットらしい。
奥の方に機材があり、会場に着いた。ちらほらレジャーシートを持っている人が見えたので、私もそこで休憩しようと思った。しかし、14時に開場して上映開始は18時40分。これは長期戦になると思い、近くのセブンイレブンで食料調達。
朝ごはんを遅い時間にしっかりたべたので、おにぎり一つとサラダチキン。たんぱく質は大事。
また、普段は買わないがグミと梅昆布といったお菓子を購入。
買い終わって会場に着くと、14時を2,3分過ぎただけなのに会場の前の方はすでに埋まっている。人気を侮っていた。
前の方は埋まっていたが、まだ真ん中付近は空いている。レジャーシートを置き陣地は確保することができた。
会場はどんどん埋まっていきあっという間に人だかりとなった。
イベントに来ている客はほとんどが女性二人組かカップル。GWに横浜の海のそばで野外映画鑑賞。
映画に興味がなくたってそりゃいくであろう。1人で来ている人はほとんどいないが、私は本を読んだりしながら時間を潰していた。
16時ごろになると会場の前にスクリーンが設置された。オフィスとかでみる垂れ幕のようなものに投影するのかと思っていたら、空気を入れて膨らませるタイプで新鮮だった。
人もどんどん集まり入場規制がかかり、ついに上映開始。
夕暮れ時から夜になる時間に、海の近くでみる「アフターサン」は格別だった。
もちろん作品がいいんだけど、映画が好きな人たちが集まって見てる雰囲気も良かったな。
地べたに座って見なきゃだから結構腰や首は辛かったけど、あの心地よさは他では味わえないだろう。
「来年も予定を合わせていきたい」と、帰りの電車でUnder Pressure を聞きながら思った。