細胞検査士1次試験対策ノート 細胞小器官
リポソーム(遊離型と付着型)
〇ダルマのような大顆粒と小顆粒が重なった構造をしている。
〇RNAとタンパク質の複合体でタンパク質合成場所。RNAからタンパク質へ の翻訳の場
滑面小胞体
〇リポソームが付着していない小胞体の総称
〇TG、コレステロール、ステロイドホルモンなどの脂質成分の合成やCa2+の貯蔵を行う。
〇肝細胞、骨格筋、心筋、胃底腺壁細胞、精巣上皮の上皮細胞に多い。
粗面小胞体
〇リポソームが付着している小胞体の総称。
〇膵外分泌細胞、胃底腺主細胞、形質細胞、肥満細胞、神経細胞などの蛋白質合成が盛んな細胞でよく発達している。
ミトコンドリア
〇直径0.5μm、円形・楕円形
〇クリステ(平板状)、マトリックス、外膜、内膜という二枚の脂質膜に囲まれており、内膜に囲まれた内側をマトリックス、内膜と外膜に挟まれた空間を膜間腔という
〇マトリックスでは糖や脂肪酸からNADHを生成するクエン酸が存在する。
〇内膜に存在する電子伝達系は、NADHを利用してATPを合成している。
ミトコンドリアを多く含む
〇破骨細胞 破骨するために多くのエネルギーが必要なため
〇膨大細胞 胞体内にミトコンドリアを豊富に有するため、好酸性細胞とよばれている
細胞核
〇核膜によって覆われ、内部にはクロマチン(DNAとタンパク質の複合体)が含まれ、遺伝情報の保存や転写などを行っている。
〇核小体では、rRNAの合成が盛んに行われている。
細胞質基質(サイトゾール)
〇細胞内の細胞小器官以外を埋める部分
〇水が溶媒となり、様々な可溶性タンパク質や核、脂肪酸、アミノ酸、核酸などが溶け込んでいる。
〇細胞骨格と呼ばれる繊維を張り巡らせ、原形質流動などにより、各種の物質の運搬などを担っている。
微小管
〇細胞中に見出せる直径25nmの管状の構造であり、主にチューブリンと呼ばれるタンパク質からなる。
〇細胞骨格の一種
〇細胞分裂の際に形成される分裂装置(星状体、紡錘体、染色体)の主体
ゴルジ体
〇上皮細胞に存在し、分泌産生の場と考えらえる、メラノソームを形成
〇高分化な細胞でよく発達している(形質細胞)