臨床検査技師国家試験対策ノート 臨床検査総論 腎疾患、血液疾患
腎疾患
ネフローゼ症候群の所見
大量の蛋白が尿中に排泄される→低蛋白血漿が起こる
1.著名な蛋白尿(3.5g/dl以上)
2.浮腫
3.低蛋白血症(6.0g/dl以下)
4.高脂血症
5.血清アルブミン(3.0g/dl以下)
急性糸球体腎炎(AGN)
咽頭炎、扁桃炎などの先行感染後(A群β溶連菌が最も多い)約2週間で発症し、血尿、浮腫、蛋白尿を呈する。
慢性腎不全
腎機能低下が3ヵ月以上続く状態
高K血症
リンの尿中排泄障害により高リン血症→ビタミンD活性が低下→消化管からカルシウムの吸収が低下→低カルシウム血症
リン酸や有機酸の蓄積、アンモニアの生成、排泄障害、重炭酸イオンの再吸収障害により代謝性アシドーシスとなる。重炭酸は低下する
腎臓からの排泄が遅滞するため、血中のP型アミラーゼ、S型アミラーゼともに上昇する。
血液疾患
ベロナール・スーリエ症候群
血小板の膜蛋白以上により、血小板の内皮下組織への粘着ば障害される。 巨体血小板が出てくる
赤芽球癆
骨髄で赤芽球のみが著減し、赤芽球産生能が低下する疾患
抗リン脂質抗体症候群
リン脂質に対する抗体により、血栓性流産生じる。APTTのみ延長する
菲薄赤血球 鉄欠乏性貧血
破砕赤血球 血栓性血小板減少性紫斑病、HUS、DIC
アウエル小体 急性骨髄性白血病(AML)