臨床検査技師国家試験対策ノート 一般検査
毒物および劇物取締法
劇物
塩酸、水酸化ナトリウム、メタノール、キシレン、ホルマリン、硫酸、アンモニア
毒物
ヒ素化合物、塩化第二水銀、水銀、シアン化合物、アジ化ナトリウム
毒物、劇物でない
氷酢酸、フッ化ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム
感染性廃棄物の処理
赤 液状、泥上のもの(血液、血漿、血清)
橙 固形状(血液が付着したもの)
黄色 鋭利なもの(注射器)
滅菌について
高圧蒸気滅菌 2気圧、121℃、20分
乾熱滅菌 160℃で120分、170℃で60分、180℃で30分
エチレンオキサイドガス 低温度(40~60℃)、低湿度(30~60%)
対物分布
ビリルビン、AST、ALT、クレアチニン、尿素窒素、総コレステロール
正規分布
グルコース、赤血球数、総蛋白、アルブミン、尿酸、Na
生理的変動
1)採血
血中グルコース 動脈血>毛細血管>静脈血
乳酸、ピルビン酸 静脈血>毛細血管
血清総Ca、血清アルブミン、血清総蛋白は立位の採血が仰臥位よりも
10~15%高くなる
2)食事
血糖値、中性脂肪、インスリンは食後の採血で高値
無機リン、遊離脂肪酸は食後採血で低下するが、遊離脂肪酸は絶食で上昇
中性脂肪は食後約5時間、血糖値は30~1時間で最高値に達する。通常の値に戻るまでに中性脂肪は一夜、血糖は約2時間かかる
3)運動
激しい運動で上昇する
CK、乳酸、LD、HCO3、ピルビン酸、AST、WBC、TP
4)年齢差
小児>成人 Ca、ALP、血中Hb、末梢WBC、CRP、LD
成人>小児 コレステロール、血清蛋白、脂質、免疫グロブリン
加齢で増加 コレステロール、BUN、クレアチニン
加齢で減少 アルブミン、酸素分圧、HDLコレステロール
塩酸 5-HIAA、VMA、カテコールアミンの保存剤
トルエン クレアチン、蛋白定量の保存剤
ホルマリン 尿沈渣成分の保存剤
炭酸ナトリウム ポルフィリン体やウロビリノゲンの保存剤
アジ化ナトリウム 成長ホルモン、C-ペプチドの保存剤、ウイルス中和反応用の被検者血清には用いない
髄液検査(健常人)
弱アルカリ性(7.31~7.34) 色調は水様無色透明 細胞数は5個/μl以下 総蛋白は10~40㎎/dl グルコースは血清濃度の1/2~1/3 40~70㎎/dl クロールは血清よりやや高値 120~125mEq/dl 髄液圧は横臥位で 70~150㎜H2O
精子の基準値
PH7.3~7.8の弱アルカリ性 精液量は2.0ml以上 少数の白血球を含む(1×10の6乗/ml以下) 精子濃度は2000万/ml 総精子数は4000万/ml 精子運動率 運動精子が50%以上 (射精後60分以内) 高速直進運動精子が25%以上 精子正常形態率 15%以上 精子生存率 75%以上 形態の観察はパパニコロウ染色やギムザ染色を用いて行う