臨床検査技師国家試験対策ノート 臨床検査総論 内分泌系
バセドウ病
甲状腺機能亢進症で血中のT3(トリヨードサイロキシン)T4(サイロキシン)が増加するため、甲状腺刺激ホルモン(TSH)は減少する。
症状として、甲状腺腫、眼球突出、頻脈、基礎代謝亢進症、手指振戦
クレチン症
先天性甲状腺機能低下症でサイロキシンが低下する。
全身倦怠感、徐脈、下腿浮腫、嗄声
粘液水腫 重症な甲状腺機能低下症でみられるムチン沈着症のこと
副甲状腺機能亢進症
副甲状腺ホルモン(PTH)産生増加により、血清Caは上昇、血清無機リンは低下する。
副甲状腺機能低下症
低カルシウム血症と高リン血症→テタニー(手足のしびれ)などが起こる。
尿崩症
抗利尿ホルモン(ADH)分泌障害or反応性低下によって起こり、水の再吸収低下が起こり、多尿となる。
Cushing症候群
副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の過剰分泌。満月様顔貌(moon face)が特徴
クッシング病
下垂体前葉の腺腫で、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の分泌が過剰になり、コルチゾールの分泌が過剰になる病気
上に書いてあるCushing症候群とはACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が起因してコルチゾールが増加する点が違う。
フィードバック機構が働かないので、ACTHは増加したまま
褐色細胞腫
副腎腫瘍により副腎髄質、傍神経節組織由来の腫瘍。アドレナリンの分泌異常から高血圧になる。
アジソン病
副腎皮質(コルチゾール、アルドステロン、アンドロゲン)欠乏症になる。
アルドステロン欠乏により、Naの再吸収が低下(低Na血症),尿中K排泄低下(高K血症)となる。
先端巨人症
GH(成長ホルモン)の分泌過剰。近位尿細管のNa再吸収を促進、血管平滑筋に作用し、高血圧となる。
シーハン病
分娩時の大量出血による下垂体機能低下症。ACTH、性腺刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモンが低下する。
インスリノーマ
膵臓ランゲルハンス島B細胞の腫瘍であり、インスリン量が増加する。