【レビュー】ゼルダの伝説(ブレワイ/厄黙/ティアキン)感想【ネタバレ有】
・ブレワイ、厄災の黙示録、ティアキンの3作
・収集系未了。真エンドは到達済
ゼルダの伝説と言うシリーズ、実は本当に今まで触れたことがなくて、かろうじて「主人公ではなくてお姫様がゼルダらしい」とか「剣を振り回しているこの主人公はリンクらしい」程度の知識しかなかったんですがね。
ブレスオブザワイルド
おもしれ〜〜〜なんだこれ
あっちになんか見えるやつアレ何〜〜行っちゃお!で、冗談抜きで一日が消失している。
ボコブリンに撲殺されまくってガン萎えしてから、ガーディアンのビームを弾けると知ったときの「あれ…?このゲームもしかして面白い…?」に切り替わるあの瞬間、あふれる脳汁で滝ができたらしい。
通りを歩くと敵拠点や中ボスにブチ当たって怖いので、私が操作するリンクは勇者ではなくクライマーになりました。目に見える崖全てに足をかけます(!?)。
他のシリーズ作品を一切知らないという前提で話しますが、ストーリーもめちゃくちゃ面白い。結構重苦しめでしたが、これがデフォルトなのでしょうか。シリーズファンなら楽しめるんだろうなという要素も練り込みつつ、私のような新規にも世界観がスルッと入ってくるのが上手いなーと思いました。リンクも私もまっさらな状態からのスタートなので置いてきぼり感がない。一緒に成長できている感が良かった。
何もわからないまま孤独に冒険し、たまにお姫様に「はよしろ…」と急かされる序盤から始まり、最後には全部思い出して、全部知ってるあの頃の仲間が助けてくれる展開…ウルッときてしまいました。ゼルダ様のセリフが「私を覚えていますか」なのが沁みる。思い出したよ〜!!待たせてごめんね!!待ってもしかして全部見られてたのかな、あらゆる岩壁を攻略せんとする漢のクライマー魂!とか…。
厄災の黙示録
何だかんだ、人生初の無双系。
かつて『Fate/EXTELLA』をプレイしたことがありますが、PS vita版だったためにお世辞にも無双とはいないウンコっぷり。あんなものはノーカンです。
無双ってこんなに爽快感あったんだ!目から鱗。しかしボタンガチャ押し!適当!じゃなくてちゃんと考えて動く場面も出てくるのがまた良い。ライネルに出会ったときの「へへ…もうあの頃(ブレワイで雷獣山からヒーヒー逃げ帰った頃)の私じゃないぜ…」のテンション、最高だった。ちゃんと勝てたし。
というか、リンク…こんなに強かったんだね。
ごめんね、ブレワイでリモコンバクダン空爆専門家にしてしまって…。
ストーリーも、皆が見たくて仕方なかったIFを皆が見たい形で提供してくれて本当に大満足。シド王子の「二度も奪わせはしない」でちょっと泣いてしまいました。IFストーリーなんてもんはね、これくらいザックリでいいんですよ。どうせIFなんだから!
多分すべてを使いこなすものじゃないと思うんですが、特定のキャラ以外は全然コツが掴めないまま終わっちゃったのが悔しいですね。ブレワイだとテバさんが素敵だなーと思っていたんですが、なかなか本作で私が操作するとなると難しかったです。シド王子あたりはかなり使いやすかったんですが…。このへん、個人差あるんですかね。やり込み要素に手を出す日が来たら練習するかなあ。
ティアーズオブザキングダム
うぉ…マップでけ……
ブレワイと比較するとやることも行ける場所も圧倒的に増えているのに、増え散らかしてはいない絶妙な作り込みに脱帽。別にゲームプログラミングの知識なんてミジンコほどもありませんが、この作品が出来上がるまでに多分何人か死んだだろ、くらいは察します。
ただ…メインの新規要素のくせに、私は最後までゾナウギアを上手く使いこなせないまま終わりました。祠の謎解きをするぶんにはいいんですけど、フィールドで戦闘機や車を作るのはちょっと頭を使いすぎるというか…。そもそも相変わらずのロッククライマー・リンクなので車とかいらない、かも。ゼルダロボ(←なに?この名称…)、他のプレイヤーが作っているものを見る分には楽しいんですが。
なので必要に迫られたとき以外は殆ど地下探索しないまま終わりましたね。よく見かける地底のライネル連戦、私はそんなもの知りません。
まぁ、これでも余裕でクリアできてしまうのがこのゲームのバランスの凄いところなんだと思います。とはいえ山盛りの新要素を活かした新規ギミックボスはめちゃくちゃ楽しかったですよ。ブロックゴーレムとか。
ストーリーは優劣つけ難い!ブレワイがかなり孤独に進んでいたのに対して結構皆と顔見知りで、前作ほどの悲壮感みたいなのはなかったですね。で、その皺寄せで本編の重たい部分が全てゼルダ様の肩に…。ライターが極悪非道すぎないか?
ブレワイの方が「冒険してる感」があって全体的な雰囲気は好みなんですが、ティアキンに関してはゼルダ様関連のあれこれが本当に美しくて、ここだけで100点満点中25,000点くらいになっている…。ラスボスのあのシーンで二胡の音とともに白龍がやってきてくれたあの瞬間から「ただいま」までずっと泣いてて、ラスボス戦が涙で画面が見えず難易度UPという『大神』状態に。
姫様の居場所がわかっても、ガノンを倒してもクリアにならなかった「ゼルダをさがして」というミッションが最後の最後にCOMPLETEと表示される、出来すぎだろ…。こういう、ゲームだからこその表現方法が好きなんですよね。NieRの「神に弓を引く→エンドロール破壊」とか、LOST JUDGMENT(DLC)の最後のミッションが「○○を倒す」じゃなくて「拳で愛を証明しろ!」になってるとか。
最後に
全体を通して、なんだかとんでもない作品に触れたという確かな感触があります。傑作!神作!ゲーム史に残る!と言われている理由をひしひしと感じられる。
これ、同僚がオススメしてくれたんですが…、同僚の一言がなければやってなかったと思うと、これをスルーしようとしていた自分が情けなくて仕方ない。それくらい良いゲームでした。
次どのゲームやるか、は、本当にそのときのフィーリングで決めているので、次のゼルダシリーズ作品に触れるのはまたいつか「いっちょやってみるか〜」と思ったときにはなりますが…。そのいつかを楽しみにしています。
余談:クィンギブドのデザインがかっこいい!と思ったら、世界ではめっちゃキモがられててビックリしました。