なぜ、髪を抜いたらいけないのか?にどう答える?
ごめんなさい、良いことをしていると思っていました
髪の毛のことについて何も知らなかった子供の頃
白髪が出始め、気にしている母の白い髪の毛を、「白髪、抜いてあげるね。」 と、さも良いことをするように抜いていました。
が、
髪を抜いてはいけない理由が分かっている現在、「お母さん、ごめんなさい。 お母さんが、多毛で良かった。」 多毛な母方の祖父母の遺伝子に感謝。と心から思います。
生え始めの白髪にはショックを受け、抜きたくなるのはわかるのですが、無理やり抜くのはNG!!
白髪でも、髪が残っていれば染められるので、 抜かないで!という話もできますが、 髪の生える仕組みを考えると、抜いてはいけない理由がわかります。
髪の毛の生えるサイクルにも限りがある
髪の毛が成長するには周期があり、 毛周期(ヘアサイクル)と呼ばれています。
成長期→毛母細胞の分裂が活性化、髪が太く成長する時期
退行期→毛母細胞の分裂が止まり、成長が止まる
休止期→髪の成長が止まり、生え変わりを待つ
脱毛&新生期→毛母細胞が再び活動をはじめ、 古い髪は新しい髪に押し上げられ自然脱毛する
※髪の毛は日常生活の中で、毎日、自然に100本近く抜けるといわれています。(個人差あり。)
一般的に女性は髪の成長する期間が4~6年といわれ、このヘアサイクルは繰り返されます。
そして、このサイクルをおよそ25回、繰り返すのだそうです。(こちらも個人差はあります)
結構長い期間、髪が生えてくる計算になりますが、(4〜6年×25回) 加齢により血流が滞り、 栄養がいきわたりにくくなったりして、徐々に 髪が細く、また薄くなったりしていきます。 また、薄毛が進行していくと、この毛周期は短くなります。
自然に繰り返される、この毛周期ですが、 自分で「えいっ!」と抜いてしまうことで、 サイクルを1回分減らしてしまうことになります。
抜ける予定だった髪の毛であれば、まだよいのですが、抜ける予定ではない髪の毛を抜いてしまうのは×××。
およそ25回のサイクルが終わってしまえば、 そこからはもう、髪が生えなくなるといわれています。
無理に抜くことで、 毛穴の奥にある、細胞の部分では、自然のサイクルが乱れ、負担になります。 だから、「白髪が気になったから」で 髪を抜いてはいけない!のです。
ヘアスタイルを楽しむために
白髪が生えるのは自然なこと。として受けとめ 白髪自体をデザインとして楽しんだり、 染めることで新たなスタイルやデザインを楽しむということも、心穏やかに健やかに過ごすのに大切だと感じます。
そして、ヘアデザインに関しては美容師の腕の見せ所になります。
髪の毛は、簡単に抜かないで!!
まずは、髪の生える仕組みとそのサイクルを理解して、良い髪を育てることを楽しんでいきたいですね。
Aya Horiguchi