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モレナはツェリ―ドニヒの親の仇?


ケツモチ王子はマフィアの組長の子供

王位継承編に参加している王子にホイコーロの息子ではない人物が含まれている可能性があることをご存じでしょうか?
ハンターハンターコミック37巻で第三王子チョウライが、「頼んだぞ・・・父さん・・・!」と発言をしており、チョウライの父親はオニオール=ロンポウなのでは?と言われています。

チョウライは、カキン王国の三大マフィアであるシュウ=ウ一家、エイ=イ一家、シャア=ア一家のうち、シュウ=ウ一家のケツモチをしております。

また、シャア=ア一家のケツモチをしている第七王子のルズールスも組長のブロッコ=リーと髪の毛の感じが非常に似ていることから、血縁関係を感じさせます。

また、ルズールスに関しては、もう一つ気になる箇所が。
同じドゥアズル(第二王妃)を母親に持つハルケンブルグ(第九王子)の人物紹介の中で「母親とも二人の姉とも折り合いが悪く、、、」と語られていますが、兄であるはずのルズールスに関しても言及されていないんです。言及されていないのはルズールスはブロッコ=リーの下で育てられ、ドゥアズルのものにはいなかったからでは?ととらえることもできます。
以上のことから、マフィアのケツモチは、組長の子供なのでは?という考察が生まれます。

マフィアの息子がなぜ王位継承戦に参加できるのか

王位継承戦の参加資格はコミック33巻に記載があり、以下の通りです。

今回の王位継承戦
資格を有するのは国王ナスビ=ホイコーロの正室の子である事と
B・Wに乗船し出向セレモニーに参加した者に限ります

ハンターハンター コミック33巻

正室とはつまり、正妻ということですので、第一王妃から第八王妃までの8名の王妃の子供である事ということです。ナスビ=ホイコーロの子であるという事は必要条件ではなく、マフィアの組長の息子であったとしても参加資格は得られるという事です。むしろ、「国王の子である」が条件でよさそうなところを、わざわざ「正室の子」としていることがマフィアの組長の息子説の後押しをしているようにも思えます。

ホイコーロ一族の家系図を整理

カキン王国には、「二線者」という言葉があり、これは正当な後継者になれない国王の子孫を指すとされています。つまり正室ではない、愛人の子供であるという事です。マフィアの組長はその「二線者」がなる習わしがあるようです。

また、マフィアの中でもエイ=イ一家は、ホイコーロの世代ではない、ベンジャミンの世代の二線者が組長をしており、関係性が複雑になっています。
⇓の家系図にまとめてみました。

この図でわかる通り、マフィア組長(オニオール、ブロッコ)はホイコーロの異母兄弟であり、次世代マフィア組長(モレナ)はベンジャミンの異母兄弟であります。
また、モレナは最近、組長に襲名したことがわかっていますから、エイ=イの先代の組長はオニオールと同じ、ホイコーロの異母兄弟であったといえます。
※図中のホイコーロ父の箇所に、多分前国王と記載したのは、前国王が女性である可能性もあるからです。今回の王位継承戦に女性も参加している以上、前国王が女性になる可能性もあります。ただ、あまり今回の考察には関係ありません。

ツェリの父親はハ・クサイ(仮)?

この家系図を見た時、また、「ケツモチ王子はマフィア組長の息子だ」と考えた時、ツェリードニヒの父親はエイ=イ一家の先代の組長であるといえるのではないでしょうか。
ナスと、玉ねぎ、ブロッコリーの兄弟ですから、野菜ですかね?ツェリの髪型的に、ここでは仮にハ・クサイ(仮)としました。
余談ですが、野菜から名前がとられるのはドラゴンボールみたいで良いですよね。ハンターハンターの初期は、重い物を持っての修行や、修行を終えての相手を押すだけで場外に吹き飛ばすシーン、狼牙風風拳と虎咬拳など、ドラゴンボールオマージュを思わせるものが多かったので、ここにきてドラゴンボールか!と個人的にはテンションが上がります。

ハ・クサイ(仮)はモレナに殺された

エイ=イ一家の組長である、モレナ=プルードは、最近組長に襲名したととれるセリフがあります。しかも、「殺し合いを命じた」とありますので、襲名してすぐに、エイ=イ一家では殺し合いが行われたいう事なのでしょう。
シュウ=ウ一家や、シャア=ア一家には若頭がいたり、副組長がいたりなど組織だっておりますが、エイ=イ一家にはそれがなく、モレナ以外、全員フラットな関係に見えます。これは、もともと組織だっていた先代のエイ=イ一家を、モレナが襲名時に殺し合いをさせ、生き残った人間を構成員としたからではないかと推察できます。

では、モレナが、王位継承戦の直前という重要なタイミングで組長に襲名されたのはなぜでしょうか?カキン大国としては非常に重要なイベントの前にわざわざ組長を変える必要性は感じられません。
今までの経緯を考えると、通常、王位継承戦後、次期国王への代替わりのタイミングでマフィアも代替わりをしていくのではないかと考えられます。他の組長は、ホイコーロの異母兄弟ですから、国王がベンジャミン世代に変わったタイミングでベンジャミンの異母兄弟に代替わりするのではと思われます。
今回、エイ=イ一家がイレギュラーなタイミングで代替わりを行ったのは、先代組長であるハ・クサイ(仮)の死が関係しているのではないでしょうか?

モレナの目的は「この糞溜めみたいな世界を壊す」こと。「世界」とはカキン王国であり、ホイコーロ一族である。ホイコーロ一族にとっての重要なイベントである王位継承戦が渡航中に行われるという事を知り、王位継承戦を妨害する目的で代替わりを計画したのではないでしょうか?そう考えると先代ハ・クサイ(仮)の死にはモレナが関係していると考えられます。
直接的な表現をすると、暗殺したのではないかと私は思っています。

こう考えると、ツェリの父親であるハ・クサイ(仮)はモレナに殺されており、「モレナはツェリにとって親の仇である」であるという考察ができるわけです。

気になるマフィアの謎

と、後半はだいぶ妄想に近い考察を繰り広げてきましたが、マフィアの代替わりはまだ謎が多いです。

  • シュウ=ウ、シャア=ア一家もいづれ代替わりするはずだが、次世代の組長である、ベンジャミンの世代の二線者は登場していない

  • シュウ=ウ、シャア=ア一家ともに若頭が存在する。若頭は子分をまとめる役割のようだが、後継者になることも多いようなので、次世代の二線者との関係性が気になる

  • 後継者が、次世代の二線者になる場合、先代の組長についてきていた部下はどうなるのか?イメージだと、組長に忠誠を誓った子分が、急に襲名した二線者後継者を受け入れるとは考え難いが、組織は継続されるのか

国王の異母兄弟がマフィアの組長というアイディア自体はすごく面白いんですが、このあたりの代替わりに関する設定が、個人的には、あまりしっくりきていないんですよね。本編で明かされることを期待しております。


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