技術進歩と寂しさの同居
地元のファミレスに行くと、
お客のおじいちゃんが店員のお姉さんと親しく話していた。
高齢の方にとって、お店の人と話すことは、
他人と関係が持てる楽しみの一つ。
けれどオーダーの自動化はどんどん進む。
例えばいつも行ってた回転寿司も自動化して
人がいなくなって味気なくなった。
あえてレーンの真ん中で人が立っている回転寿司店を選ぶ私。
生身の人との会話もなくなっていく。
だいぶ前だけど、勤めてたスナックの独身高齢ママが、
お客がいない店内で、声が出るぬいぐるみに、「かわいいねえ」と何度も話しかけてる姿をみて、
私は赤いドレス揺らしながら、生身じゃないものに話しかける侘しさを少しだけ感じて、
技術でぬいぐるみと会話ができても、生身の人間の温かさにはとって代えられないことを、
ママを眺めて知った。
話は戻るけど、
そんなファミレスのおじいちゃん見ながら、
いずれ無人オーダーになってしまうことを想像しながら、
今オートメーション化に取り組んでいる人たちが、
将来高齢になった時に、自分の技術で寂しくならなければいいなと、ふと思考が横切った。