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雑記(重版、別名義)

むっ!
『戦国人物伝 斎藤道三 (日本の歴史 コミック版 73)』(ポプラ社刊)に重版の吉報が!

本書の企画自体は、もちろん今年の大河ドラマ『国盗り物語』(?)に沿ったもので、コロナ禍の直撃を受けたとはいえ、主演(?)本木雅弘による斎藤道三の役作りは、従来の道三のイメージを刷新した画期的アップデートといえ、信長との会見にせよ、平田先生の『劇画信長公記』の影響から脱しきれない自分としては、総髪でイケメンな道三像にしたたか感じいったのだった。

といっても地上波視聴の環境はないので、ネットで断続的なフッテージを散見したにとどまるのだが……

その大河、甲冑が鉄砲普及前後、当世具足への端境期であるから、美術スタッフの工夫をこらした意匠に感心し、大鎧の栴檀板や鳩尾板、胴丸の杏葉などの、役割が曖昧となり装飾の意味合いが強くなった当時のいわば中二的ガジェットの扱いが、丁寧でよかった。

さすが黒澤明の「血」といえるのかしら。
 

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ところで、別名義予定案件、漸次材料が揃いつつあり、作品の世界観を把握することで自分自身の方向と引き出しの中のパーツとのすり合わせができてきて、面白くなってきたのである。

やることになりそうだが、はたして……

別名義は、以前ネーム原作をやったときとか、あるいは「はぎわられいじ」とひらがな表記にしてみるときとかと同じで、なんとなくいわゆる「ストーリー漫画」メインの「漫画家」という領域からははみ出しぎみでは?という作品においての、俯瞰の感覚なのだ。

それと今回の案件、作者名は無国籍風がよさそうという編集氏のサジェスチョンがあったことも大きい。

実作業の範囲は、「アニメーション」にたとえるならレイアウトに相当し、それに「漫画」のペン入れをする―――という、分業の一翼なのだ。


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