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Listen to This, Eddie
↑ 77年USツアー、シカゴ公演(1977/4/10)でのペイジの有名な「storm trooper」の衣装。
2020年にあっては炎上必至!といえるが、この撮影の瞬間はWネックの6弦側を弾いているところから「シック・アゲイン」演奏中だと推測できる。
なぜなら、このコスチュームはステージ序盤でわりとすぐ替えてしまったようなので‥‥‥
参考 ↓
Led Zeppelin - Live in Chicago 1977 (Rare Film Series) - YouTube
で、以下、サルベージ・シリーズその2
レッド・ツェッペリンの初期アルバム3作が未発表音源を収録したデラックス・エディションで再発 - amass
レッド・ツェッペリン、まさかの初期お宝音源、ザクザク登場 Led Zeppelin BARKS音楽ニュース
ZEPの最後の蔵出し企画なんであろうか。
ようするに、ZEP版『ビートルズ・アンソロジー』なのである。
ZEPのスタジオ・アウトテイクというと、自分も、「ブラック・ドッグ」の例の変態リフをジョンジーが中心になってあーだこーだ組み立ててる最中の録音とか、まったくテンポもリフも異なる「カスタード・パイ」の初期バージョンとかが収録されたブートを何枚か持っているが、正直この手のものは『ビートルズ・アンソロジー』も同様、一度聴けば充分であって‥‥‥あまり聴きかえしてどうこうというものではないというか‥‥‥
やはり、われわれがペイジ先生に期待するのは、レッド・ゼッペリンのライヴ・レコーディングであり、なんと1stには、それがつくようである。
●『LED ZEPPELIN〈Deluxe Edition〉 / レッド・ツェッペリン【2014リマスター/デラックス・エディション】』
【CD2】パリ、オリンピア劇場で行われた1969年10月10日のライブ音源(未発表音源)
M-1 Good Times Bad Times/Communication Breakdown / グッド・タイムズ・バッド・タイムズ/コミュニケイション・ブレイクダウン
M-2 I Can't Quit You Baby / 君から離れられない
M-3 Heartbreaker / ハートブレイカー
M-4 Dazed And Confused / 幻惑されて
M-5 White Summer/Black Mountain Side / ホワイト・サマー/ブラック・マウンテン・サイド
M-6 You Shook Me / ユー・シュック・ミー
M-7 Moby Dick / モビー・ディック
M-8 How Many More Times / ハウ・メニー・モア・タイムズ
もっとも、未発表とあるが、当然ブートは頒布され、ようつべでも聴けるわけである‥‥‥(割と最近発見された音源らしい)
どうやら、この日の「ハートブレイカー」は初演らしいとの情報があり、そうであるなら公式リリースもやむをえない、歴史的SB音源には違いない。
ぜひとも、来るべき『プレゼンス【リマスター/スーパー・デラックス・エディション】』には、現存するのであれば『Listen To This Eddie(1977/6/21)』のオリジナル・マスターテープ直のデジタルリマスターをくっつけていただきたいわけだが‥‥‥『プレゼンス』にはスタジオのアウトテイクはほとんどないであろうし‥‥‥しかし、「アキレス」作曲過程のペイジとボンゾのセッションが延々入ってたりしても、それはそれでメチャクチャありなわけだが‥‥‥
(むろんかなわなかったが‥‥‥)
(2014/3/20)
‥‥‥‥‥‥
Led Zeppelin - Good Times Bad Times _ Communication Breakdown (Live in Paris, 1969) (Official Audio) - YouTube
(そのコンパニオンディスクに)収録されるライブ音源(69/10/10)の1曲目は「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ/コミュニケイション・ブレイクダウン」↑
この「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」は、「イントロ」としての「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」であり、キーが一緒なのですんなりと「コミュニケイション・ブレイクダウン」のイントロにつながる(0:37あたり)‥‥‥
これがかっこよい!
ZEPは、ライヴでこうした別の曲をイントロにくっつけるというのをたまにやっており―――
「ブラック・ドッグ」のイントロに「ブリング・イット・オン・ホーム」(映画『永遠の詩』)や「アウト・オン・ザ・タイルズ」(ライヴCD『How the West Was Won』)をくっつけてるのはプラントが音をとるためもあるだろうから意味合いがちょっと違うやもしれぬが
―――後年のペイジ・プラントのライヴでも一曲目の「ワントン・ソング」のイントロにちょこっと「イミグラント・ソング」をくっつけたりして、これはF#からGへ半音キーがあがるため、スリリングで、なんともかっこよいのである↓
Jimmy Page & Robert Plant “The Wanton Song” Live At Irvine Meadows USA 1995 Full HD - YouTube
んで、77年のUSツアーでは、2曲目の「シック・アゲイン」のイントロにやや長めに「流浪の民」をくっつけておる。
これがかっこよい!!!
1曲目のWネック(ギブソンEDS-1275)使用曲「永遠の詩」とメドレーのように演奏されるので、「シック・アゲイン」では12弦は使用しないのにペイジはWネックのままであり、そのビジュアルも、プロショットのシアトル公演(77/7/17)の映像で確認するに、大変かっこよろしい ↓
Led Zeppelin - Sick Again - Seattle 07-17-1977 Part 2
で、こうした流れで(↑ でも)言及した超有名ブート『Listen To This Eddie』(77/6/21)の最大のミステリー!について、ひとつ考察を述べたいわけなのである(本題)。
とりあえず ↓ をお聴き願いたい。
Led Zeppelin Live In '77- Mike the Mike- The Rover-Sick Again - YouTube
「流浪の民」からはじまり、ボンゾの硬いスネアの音響にしびれながらの、0:46あたりである。
突如ペイジのギターが消え、ボンゾもジョンジーも通常の演奏とは異なり、ペイジの様子をみているような、おそるおそるの「ど~すんの~」的演奏をしている。
ヴァースのリフの2回目(1:00あたり)からペイジは復活し、グルーヴも爆裂していくのであるが、このギターの不在はいかなるハプニングだったんであろうか。
常識的に考えれば、「流浪の民」の途中でWネックの6弦側に弦切れが発生し、これが1弦とかならまだしも、とてもカバーしきれない弦だったので、急遽レスポールに持ち替えたのではないかという憶測が、自然だろう‥‥‥と、おれは思うのであるが、はたして真相は‥‥‥
シールド(が抜けかけて)の接触不良の可能性もあることは ↓ の動画がその一例である。
Red Hot Chili Peppers - Full Concert - 07/25/99 - Woodstock 99 East Stage (OFFICIAL)
1999年のウッドストック、レッチリ1曲目でのハプニング(1:15あたり)。
フルチンコさん‥‥‥
もっとも、このギグでフルチンなのはフリーのほうだが‥‥‥
(2014/3/30)
‥‥‥‥‥‥
Listen to This, Eddie - Led Zeppelin [NEW Remaster] - YouTube
2020年のようつべ界隈においては、ZEPの有名ブートはそのほとんどがアップロードされており、↑ の「エディー」の音源なんか高音域の過剰な分離が新鮮。