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ソフトウェアテストの基本を再確認できる『知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト 【改訂版】』

『知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト 【改訂版】』という本を手にとった。初学者向けのやつなのかなと思っていたのだがふと「自分が知識ゼロではないといつ思った!?」みたいなことを思い立ち手にとった。

読んだ感触としてはたしかに「これからテスターになる人」をターゲットにした書きっぷりなのだが、各章の内容は研究論文や有力とされるアイデア・研究結果に基づいており、注釈で触れられている内容も更に一歩深ぼるヒントになる内容となっている。著者は探索的テストを提唱したCem Kaner氏を恩師にとっていたりとソフトウェアテスト界隈のど中心で格闘されてきた方と言える。

しっかりとした専門性と知識と学術的バックボーンを持った人が、初めての人にわかりやすい本を作っているという点では、橋爪大三郎氏(東京工業大学の名誉教授)が書いた『はじめての構造主義』を個人的に彷彿させた。

ソフトウェアテスト業界では「ブタ本」と言われたりするらしい。マインドマップに起こすとこんな感じの話がためになった。

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全体だけだと個人的に見返したい時に読みにくいのでそれぞれ拡大していく。

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よんでいてちょっとずつ関連した知識が連鎖したところを以下に記していく。

ISTQB

ISTQBはInternational Software Testing Qualifications Boardの略でソフトウェアテスターの世界的な認定を行ってたりするところらしい。

ISTQB® has created the world's most successful scheme for certifying software testers.

アジャイルテストについて最近とても関心があるのだが、これについて@nemorineさんに色々ツイッターで教えていただいた。

ISTQBのアジャイルテスターのシラバスは 『Agile Testing Condensed Japanese Edition』 で読んでいた内容を更に体系的にまとめられていていい。

英語版のシラバス。

ネモトさんと話していて知らなかった〜おもしろ〜ってなったのは有名なアジャイルテストの四象限の出自がしっかり明記されていたこと。

Testing quadrants, defined by Brian Marick [Crispin08], align the test levels with the appropriate test types in the Agile methodology.

Brian Marickさんという方を恥ずかしながら初めて存じ上げたのでTwitterをしっかりフォローした。なお、日本語翻訳もすでにあることを教えてもらった

ファジングテスト

Go系カンファレンスやイベントでちょこちょこ話題になるがファジングテスト

これについてソフトウェアテストの全体視点においてどの立ち位置の話かというこちら。

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セキュリティテストの一種。筆者いわくセキュリティテストにおいてはまだまだテスト手法・技術が確立されておらずランダムテストが有効な分野ということだった。

最近だと静的解析によってTerraform等のIaCに対してセキュリティテストを書けるといった手法や、コンテナに対するCVE報告されている脆弱性が含まれていないか等を検証するツール・OSSが充実してきた。DevOpsのなかにセキュリティを入れたDevSecOpsなんかも盛んになってきた。今面白くなってきた分野なんだろうなと感じてる。

おわり

昔、新卒2年目くらいのときに「さぁとりあえず品質を考えるならISMSの公式で提唱されてる品質特性についてまず読もうね」みたいな感じでPDFが手渡されたことがあったのだが、この本を渡してほしかった。そう思える内容だった。


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