出産前パパが読んだ子育て本〜2023年1月〜
どうせ本を読んだとてやってみないとわからないのだが、それでも第一子の誕生に向けて200%の準備をしてようやく妻の仲間になりうる最低条件のバーふれられるだろう、ということで、今のうちに起こりうることややってはいけないこと、心持ちを学ぶために、月二冊以上の子育て本を読書を自分に課している。
目標は、全体像を自分自身に持った上で、効果的で必要な行動を先回りして出来るようになること。
パパ1年生
『パパ1年生』という本がKindle Uimitedで読めたので手に取った。眠れない正月の23時に読み始めて24時には読み終えていたのでだいたい1時間くらいで読める。
2012年出版と10年前ということもあってか、子育てに非協力な会社の価値観とか上司とか、ママが基本的に子育ての大部分をしている前提とか、時代背景や価値観部分はあまり現代で参考にならないところがあったが、子育てでどういうことがこれから待ってるのかのintroductionとしては良かったと思う。
この内容くらいしかできてなかったら育児において貢献できる余地がもっとあるのにやってない、というリトマス試験紙として使えるかもしれないと思った。とはいえ、自分のポンコツ具合を鑑みると、油断したらやっぱりやばい、と再確認できた点で参考になった。
ワークライフバランスの対向関係じゃなくてシームレスに仕事とプライベートが関連し合う捉え方は、同僚や知り合いの考え方に近く、自分自身もその考え方が一番良いな、と思っていたので同意する点だった。
考え方が大きく変わるタイミングだっていうのも、実際に自分の考え方が変わってきているので、ここまでの答え合わせができてる感もあった。
家族を笑顔にするパパ入門ガイド
上の本を読み終わってなんとなくamazonを見て表紙で買った本。著者が同じ方だが2018年と6年後の出版となっており、さくさく読める感じは深夜1時にはちょうど良い感じ。
家事の主従というのは普段から感じてる課題感だった。家事のマネージャーレベルというのは分かりやすい表現やねって思った。「たまの家事でドヤ顔されてもね〜」っていうのは一般的によくあるセリフだが、量的にも質的にも足りてない時に発生する事象で、質的な観点がいわゆる「自分で考えて動く」というムーブなのだろう。
ソフトウェアエンジニアの世界だと、ジュニアエンジニアなのかシニアエンジニアなのかで、家事においてジュニアレベルで楽観的に満足してしまう現象。
特に料理に関して「プログラミングはしてるけど設計してない」(切るとか煮込むとかでとどまっていて具材の調達やレシピの負担を担えていない)のが顕著なので2023年1月は目標の一つに入れていた。
お風呂、おむつ替え、離乳食作りなどの具体的なやり方や、パパとしてやれることを「ここまでやって初めて一人前よ」というあるあるまで分かりやすく書いているため、子供が生まれたイメージが結構具体的になった。
生まれる前にやるべきとよく言われる保活についての具体的な内容など今から考えることについて、妻がインプットしてきた内容の10分の1くらいの入門はできたのかなと思う。
あと、不安が大きな割合を占めていたけど、この本を読み終わってからは楽しみな気持ちの割合がかなり上がったので、最初の入門本として良い本だったなと思う。
世界一受けたい出産準備の講義
別の著者の本を手に取ろうと思い、Kindle Unlimited対象だったこちらの本を手に取った。
ママ目線での出産に向けての気持ちの持ち方とかを優しい文体で説明した本。体系的というよりかは経験に基づく自分語りのスタイルでそこから得られた知見を届けるような感じ。壮絶さを知るうえでは参考になった。たとえば、産後クライシスの際に夫が主体的にやっているのを見ていても不満をもったり行き場のない鬱憤をぶつけてしまったりした時の葛藤や生の心境は、これから起きうることを覚悟する材料になった。
関連参考知識として、こんな資格があるんだねーと思ったので時間がある時にぱらぱらと参考書だけ見て知識を仕入れておこうかな。
CISA認定・小児スリープコンサルタント
チャイルドコーチングマイスター
思った通りには決していかないことを表すのに次のフレーズは腑に落ちるなと思ったので引用。
あるあるなのが子育てに関するパパママの知識のギャップとあり、昨今のコロナ禍で妊婦の方だけ参加して夫は外で待ってる、っていうパターンのこともあり直接産婦人科医の話を聞けたりしていない現状があるので、さらにこのあるあるは加速してそうだな、と思った。
複数の体験談を見ていく中で、責任感が強くて任せるのが苦手な妻と、proactiveに自分で考えて動かない夫、という構図が多く見られた。おそらく自分の感覚だと、命をかけて出産してくれてる妻の貢献度に対しては「全部の家事育児やる」くらいでようやく足元に立てる、くらいの主体性と責任感を持つのがいいかな、と思ってる。ただ、疲れて燃え尽きてしまわないように適宜諦めることも含めて。そして家事育児に関して、自分はソフトウェアエンジニアを仕事としているのもあり、「実装だけじゃなくて企画•設計からやってるかどうか」•「シニア•スタッフレベルのhouse masterたりうるか」といった感覚が目に見える主体性という結果になりそうなことがここ数週間の実験の結果だった。
基本的には一番育児において、子供にとってスタープレーヤーである妻の意向と考えを重視した上で、選択肢を頭の中に入れて準備しておくことはこの本を読んでなるほどと思った点だった。
この辺は早速今からリストアップを始めよう。
これは全然関係ないのと専門書籍を普段から読むからだと思うが、統計や傾向を示す際にときどき一次情報に対する参照が抜けてるのがこの手の本で気になってしまうんだけど、多分そんなことを気にするのはマイノリティなんだろう。
ふたりは同時に親になる 産後の ずれ の処方箋
kindle Uimitedからピックアップしたもの。自分の親が時々起こしてたConflictや、母がよく愚痴っていたことが書いてあって、あぁたしかにそういうことあったな、と思い出した。
「よその子と遊んで外でだけいい顔して〜」みたいな話は親戚の集まりに行くたびに言ってたな〜とか思い出したのと同時に、父側の置かれた状況も十年ちかく経って腑に落ちた。
その他、何気ない悪気ない発言がいかに一番過酷に戦ってる人をイラつかせるか、分からずやなパパ向けに書かれた本書の目的そのままに。調査レポートや統計情報などをなるべく多くしてるのもきっとそういう意図なんだろうな、と思った。
おたがいを労う、とくに夫を労う機会が減ったという本書内のベネッセの調査報告に興味を持って調べてまたが、2011年以降は妊娠出産子育てカテゴリではレポートは出されていないようだった。
この本を通じて再確認したことは、家事全般を全てやることが最低ラインであるということで、今のうちから全部をやるためのリズムと失敗を試行錯誤しているのは続けて行った方が良さそうという点だった。
その他、赤ちゃんを「人間の限りなくゼロの状態」と表現したのが印象的だった。「応援じゃなくて初心者同士仲間になる」という表現も一見当たり前に聞こえるけど絶対に頭に置いておこう。仲間という感覚から「手伝おうか?」という言葉は奇妙でおかしいっていう感覚が至極真っ当になり”in the same boat”になれそう(対訳がわからんかった)。
仕事をしてる人がわかりやすいように例えば職場のストレスチェックに例えて壮絶さ•大変さを説明していたり、とにかくいかに赤ちゃんを育てるということがストレスフルで大変か、という感覚をさらにアップデートする内容だった。横並びで並走できるように200%以上の準備を出産前の数ヶ月の間に済ませていかないと、と気がさらに引き締まった。母乳を自分の体から飲ませること以外は全てできることだし、母乳を飲ませるということの大変さの解像度も高まってきた。
ふと思ったことは、日本語で書かれる育児書は日本の文化圏での古き考え方を改めることについて多くの誌面がさかれるが、同僚がいろいろな国から来ていて、ある同僚の話を聞いてると子育ては夫婦二人でやることが当たり前でPaternity leaveは2ヶ月くらいは少なくとも取るもの、ということで、そういう感覚がより自然な他の文化圏の育児書から考え方をもらうのもよさそう。
育休期間は継続的な育児体制のベースにして、この交代制で妻の睡眠時間が確保できるくらいのパパ慣れを。
How To Raise Successful People: Simple Lessons for Radical Results by Esther Wojcich
日本語では『TRICK スティーブ・ジョブズを教えYouTube CEOを育てたシリコンバレーのゴッドマザーによる世界一の教育法』というタイトルで邦訳されている著名な書籍。
邦訳のタイトルがミスリーディングだったというレビューがいくつかあったのと、なにかと仕事で同僚に現状を話したりマネージャに業務の相談をする先に英語でそれなりに子育てについて話せるようにしといた方がいいな、ということで邦訳ではなく原著を読んでいる。
YouTube CEOのSusan Diane Wojcickiの親であり、子育てに限らずビジネスシーンでも支持されている考え方のベースとなったTRICK(Trust, Respect, Independence, Collaboration, and Kindness)を提唱した方の本。いかに自立した大人になってもらうか、というのがおおまかなメインテーマ。
「思い通りの人生や選択をしてほしい」とかいろいろ、良かれと思ってやってしまいな考え方について、訂正をかけてくれるいい本だと思う。
スキマ時間に読んでいて50%くらいのところに来たけど、考え方のベースとしては楔を打つようないい内容があったと思う。同時にこの世にはいろいろなconflictする考え方があるんだなと思ったので、その時々の正解は目の前の子と向き合っていく中でしかわからないのだろうな、とも理解した。
おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方 (MF comic essay)
お知り合いの方のおすすめを見て自分も今から不安になっていたトピックだったので読んでみた。
漫画形式なので30分〜くらいで読める上に具体的でわかりやすかった。
どう接するべきなのか、そもそも積極的に伝えていくべきかわからなかったけれど、学校は家庭でしっかりやって欲しがっていて、家族は学校で教えてほしい、という間に落ちてる大事なトピックであることがよくわかった。加えて、特に男子だと健全に学ぶためには同性である夫こそやるべきだということ、思ったより早い段階、幼児段階から少しずつマナーを身につけれるように伝えていくことの重要性がよく理解できた。
ニューズウィーク日本版特別編集 0歳からの教育【知育編】 理想の子育て [ムック] ニューズウィーク特別編集
とある記事のおすすめの中の一冊で紹介されていた。
2017年出版で翌年以降も同じシリーズで少しずつ違うテーマで毎年刊行されているよう。それに気がつく前にもう電子版購入してしまっていたので読み始める。
アメリカやスウェーデンなど国外の研究結果がまとめられた本だが、日本で起きてることとそこまで変わらないんだな、ということがまずわかった。
その上でよく言われる説は科学的に立証されていないものも多くあんまり気にしすぎるものでもないことも興味深かった。
個人的に気になっていた電子機器の使用開始時期についてや、巷でよく話題になる英語教育などについても多くの誌面が割かれており、読んでおいたおかげで地に足のついた判断ができる材料がいくつか手に入ったのがよかった。
Pre-mo特別編集 ベビーグッズ大全2022
ベビーカーや短肌着など必要なものを順次買っていっていて、レンタルするものはリスト化して随時検討していってるが、ベビーベッドの使用感や相場観をみるためにKindle Unlimited対象となっていたムック本を。
おむつやお尻拭きを実際に赤ちゃんに履かせた状態などで一覧してくれてるのが分かりやすかった。
公的機関•病院提供の資料
妊娠がわかって役所や病院に行った際にたくさんもらった紙冊子も改めてしっかり読み直した。
産婦人科支給の冊子を一通り読み込んだ。新生児迎入れまでに準備すること、入院から退院までの流れ、帝王切開だった場合の日程とそうじゃない場合の日程、改めて読み込んで当日と当日以降について解像度高く把握できた。産後のママの体の回復についても一般書籍よりも分かりやすく、かつそれぞれの週ごとの周りのサポート体制のアドバイスもあり、Paternity Leaveの期間やスケジュールを考える上で参考に。
母子健康手帳。母子健康手帳は必要なことが最も少ない文章量で誰にでも伝わるようにまとめられているので、これまでとこれからを一通り把握するのに良い。検診記録のページごとにやるべきがあるので、よりリアルでもある。厚生労働省のページへのリンクなどもQRコードでのってるので困ったときに最初に見るところと頭の中にIndexが作れた。また、妻がこれまで書いてきた妊婦記録はこれまでの道のりが克明に記されていて、改めて命をかけて子供をお腹の中で育ててくれていることへの感謝を再実感した。
おわりに
少なくともアンチパターンを頭に叩き込むことはこの一ヶ月で出来た感覚がある。育休を取るために安心してすべての家事を委譲できるくらい料理力などを鍛えていかないと、とも改めて実感した。
来月も継続して、せめてものの知識のギャップが生まれないように、同じくらいのペースで情報を集めていく。
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