The Gilded Age 開催に寄せて〜出演者紹介〜
出演バンドの紹介をします!!!
THE ABERRENT FOOLS
Gt.小林聖太より以前ライブ撮影の依頼を受け見に行った。その前に見たのは彼が高校一年生の頃だった。まだまだ未熟な演奏の中にバンドへの愛を感じて好感を持っていた。
そんな彼がカナダへの武者修行を経てTHE ABERRENT FOOLSとして復活すると聞いて、カメラ片手に下北沢へ向かった。
パフォーマンスを見て圧倒された。若い。
バンドから感じる圧倒的な熱量、全身から滲み出るロックンロール、汗臭さと泥臭さ。
大人になったロックンローラーたち全てが欲しがるであろう、初期衝動。そしてスピード感、刹那性。間違いなく、今、彼らにしかできないロックンロールを体現していた。
シャッターを切る指が止まらない。出来上がった写真はぜひ彼らのTwitter・Instagramから確認して欲しい。彼らのロックンロールが見えてくるいい写真が撮れたと我ながら思う。
もう私には出来ねぇな。と思った。バンドをやってやる、今この時代にロックンロールをやってやるという執着さえ感じた。
いや、もう私は大感動しました。絶対勝てない。彼らは今回の出演者の中では最若手です。でも、誰も勝てない初期衝動性を持っています。誰にも負けない、というより、誰も勝てない。だって彼らは彼らしか土俵に上がれないようなステージでニッと笑ってカッコいい演奏しちゃってんだもん。
絶対見逃さないでください。
追記 先日ADDICTION のスタジオの帰りにたまたま小林と会った。そしたら「会場これどうすればいいんですかー!丸い!わかんねぇ!俺もう走っちゃおうかなって!!!」っと言われ眩しすぎて26歳と24歳は眩しさに目を細め「勝てねぇな...」とすごすごと帰った。
そして彼らの企画、超スーパー大フェスティバル祭りは船橋flagshipにて8月31日にあります。超スーパー大フェスティバル祭りなんてメタ無しで叫べるの彼らだけでしょ。
私の「あのさ...今度の企画、The Gilded Age ってタイトルにしようと思うんだよね...ほら...ロックは死んだとか言わせたくないなって...」と恥ずかしそうに語ったのがアホらしくなる、「超スーパー大フェスティバル祭り、開催!!!」なんて言われたらさ、もう無理やん。勝てねぇよ。
私も祭り、行きます。
LOVESCREAM
BeekのGt.カナがギタボを務めるLOVESCREAM、うちの高校の部活で彼女達には一度も勝てたことがない。絶対勝ちたい相手だったし、ライバル視してたけど。
そのくらい彼女たちは当時、私にとって無敵の女王でした。
色々複雑な思いを抱えたこともあります。文化祭でクラスメイトに「アイスクリーム見に行くね!」と言われ、えー、私はー??と思ったりもしましたが。
何といっても演奏のクオリティ。シンプルな構成とスリーピースならではのまとまりの良さ。佇まいに華がある。
安定感があるドラム、脇から固めてくるベース、力強いギターとボーカル。そして3人とも音に芯がある。その芯がグルーヴを生み出している。80年代90年代のバンドブームの時代に彼女たちが居たらどうなってたんでしょうね。歴史変わってたかもな。
これらにはしっかり彼女たちの負けん気の強さ、そしてストイックな練習に裏付けされた自信。パフォーマンスの説得力。
当時の赤花は腐ってましたから、こんな素直に賛辞を述べませんでしたが。今なら言えるお前勝てるわけねぇよ。と
高校時代ずっとライバルだった3人と、今回このイベントで、改めて同じ日を作る仲間として手を組めて最高に嬉しいです。少しでも横に並び立てるようになったのかね、私は。
別に何でもいい。当日みんなが最高になってくれたらそれでいいよ。
余談だが、今度アイスのアー写のディレクションを全て担当することになりました。
まぁなんだ。そこまで向こうが考えてるのか分かりませんが、アイスの世界観の一端を、1人の理解者として、カメラマンとして任せてもらえるのは凄い誇らしくて嬉しい。いいの撮るゾォ。
当日、無敗の女王を拝みにきてください。
Dr.Versus
この企画の前身企画の時点で真っ先に声をかけたバンドです。
今年の1月から始動した彼らは、あーだこーだのこの時代に、純粋に王道ガレージロックをやるぞ!という気概に溢れていた。
ライブに行ってみるとすげぇ!全員革ジャン!ビシィ!ボーカル背でか!音デカ!みたいな。カッケェ!!
初期Birthdayや往年のガレージロックに影響しつつ年相応の大人っぽさがある。
そしてどこまでも格好つけてくる。彼ら(ほぼ同年代だけど)の年齢になってくるとその格好の付け方に説得力が出てくる。いいなぁ。
バンドってこういうのでいいんだよ、これが一番美味しいんだよ。としみじみ思ってしまった。
先々月撮影に行ったとき、最初に見た時よりもっと説得力が増していた。きっと30日のライブはすごくかっこいいことになってんだろうな。とすごい楽しみ。
正直言うと右京が大学卒業後ここまでゴリゴリのガレージロックをやると思ってなかった。当時の右京はあだ名が「エモ」になりそうなくらいエモバンドばっかやってた。
だからまぁすごい意外っちゃ意外なんだけど卒業してから同じ土俵に居るのは普通に嬉しい。
今回のThe Gilded Ageの趣旨は、昨今ロックは死んだっておじさんたちが言ったりなんか色々ほざいている世の中に一石を投じたい、というものです。
確かに、99年ライジングサンが開催された時のような、日本のロックシーンが持つ熱さは今の日本のバンドシーンには無いと思います。
私だってワンナイトラブだ何だかんだ歌ってるバンドはいけ好かねぇ。
でもそんなバンドが今の時代持て囃されて売れるのは分かりきってます。売れたければ、音楽で飯を食いたければそんな苦虫を噛みちぎってでもそんな曲を書いた方が早い。
私が今回皆さんに伝えたいのは、そんなことはもう分かってる、それでも今泥臭くガレージロックで勝負がしたい。これがやりたいんだと必死にしがみついてる20代がまだいるからそんな悲観せんでくれ、黙って応援してくれ。という思いです。
長くなりましたが、Dr.Venusは今回の趣旨に一番マッチしたバンドなんじゃないかなって今回勝手に思ってます。Beekは分別付く前からやってるので。
10代の頃から色々やって、ある程度分別がつく年齢になってから改めて始めるガレージロック。かっこよくないですか。
トリ前は任せました。
THE ABERRENT FOOLS以外得体の知れない企画ライブによく出演承諾してくれたな。どんだけ心広いねんこの人たち。
ってなわけで当日も近くなりました!僕はアディクションの曲が間に合うのかとかBeekの曲どうなっちゃうかなとか当日みんなドタキャンしたらどうしよ〜とか色々考えちゃってますが。
ぜひ!最初から最後まで一緒に楽しんでください。最高のバンドを揃えました。美味いビール片手に、全身に平均年齢24歳(目算)くらいのロックンロールを浴びにきてください!