「月例経済報告」



政府は8月の月例経済報告で、国内景気について「持ち直しの動きがみられる」との総括判断を維持した。

(背景)政府は緊急事態宣言が出ていた5月を底に、6月、7月と景気判断を引き上げてきた。8月は輸出と生産に持ち直しの動きがみられるものの、強さや広がりに欠けるため、3カ月ぶりに判断を変更しなかった。


☑ 7月の貿易統計では、輸出金額は前年同月比19.2%減となり、6月の26.2%減から改善した。中国、米国、ドイツなどの主要国で日本車の販売台数が復調し、自動車関連材の輸出が増えた。


☑ 個人消費の個別判断は「持ち直している」で据え置いた。天候不順や東京がGoToトラベルの対象から除外された影響で、8月前半に個人消費は低迷した。内閣府は「お盆に消費が伸び悩んだ分、家計には支出余力が残っている」と期待するが、自粛ムードが長引けば消費の回復は腰折れしかねない。



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