世界トップ企業導入のビジネス書!!「チーズはどこへ消えた?」まとめ
☝本のあらすじ
・ヘムとホーという人間二人と、ねずみ2匹がいた。
・全員がチーズを主食としている中で、チーズは迷路の中に探しに行かなければ見つからない。
・ねずみ二匹が迷路の中にチーズを探しに行く中、二人はあるステーションでチーズの山を見つける。
・毎日たらふくチーズを食べていた二人だったが、チーズはそのうちなくなってしまった。
・二人は「チーズはどこへ消えた?」と、慌てふためき、ここで待っていれば、そのうちチーズは出てくるだろうと考えた。
・しかし、いくら待ってもチーズはあらわれない。そして、ホーは迷路の中にチーズを探しに行くことを決意する。
・ヘムは、「ここにいればチーズがまた出てくるかもしれないし、迷路の中は危険だ」と、ホーを諭す。
☞ホーは、「恐怖をおそれて、何もしないと、待っているのは破滅だ」と、一人で迷路に向かうことにする。
・しかし、いざ、迷路に入ると、中は真っ暗で、ホーは恐怖でいっぱいになる。
・しかし、「もし恐怖がなかったら自分はどうなっているだろう?」と、ホーは考え、歩き続けた。
・すると、気づかぬ間に、気分が良くなっていることに気づく。
☞実際に足を踏み出すと、恐怖なんてありもしない想像でしかなかったことに気づき、心が軽くなったからである。
・一番恐怖なのは想像している時、行動さえ起こせば、何もないものである。
・そして、迷路の中で、ついにステーションを見つける。
・しかし、すでにチーズは食べられてしまっていた。
☞ここで、過去のステーションに早く見切りをつけていれば、チーズがある間に見つけることができたのだと、ホーは学ぶ。
・そして、探し続けた結果、ついにチーズが山積みのステーションを発見し、ホーは変化万歳と叫んだ。
☞この話があらわしたい比喩とは?
● チーズ = 人生で手に入れたいもの
例)成功、お金、人間関係、実現したいこと
● チーズを見つける = 変化する
・ホーの生き方:いざという時に、勇気を出して変化する
・ヘムの生き方:恐怖に支配され、現状維持をする
どちらの人生を選ぶのか?
☝この話から得られる教訓
1. 変化とは、何かをなくすことではなく、何かを得ること
人間には「ホメオスタシス」という機能が備わっている。
これは、脳が生命を守るために、変化(まだ見ぬもの)を危険なものとみなし、現状維持をしようとする機能のこと。
この機能によって、私たちは現状に居心地の良さを感じ、変化しないことに安心感を覚える。
ホメオスタシスによって、何か変化を起こそうとすると、不安になったり、恐怖にかられたりする。
これは、脳が「いつもと違いますよ、大丈夫ですか?」と、危険信号を出しているためである。
そして、変わりたいという気持ちより、変化することによる恐怖が勝ってしまうため、人間は現状に固執してしまうのである。
しかし、迷路に入ることで、チーズは見つけることができる。
変化は何かを得ることなのである。
2. 過去のミスと現在は関係ない
ヘムは、前のチーズステーションに対して、見切りをつけることができたからこそ、次のチーズを見つけることができた。
これは、過去にとらわれずに、前に進むことによって、より早くに成功を見つけることができるという示唆である。
3. チーズは恐怖の先にある
この話からもわかるように、恐怖を感じているということは、自分が何か変化しようとしていることの裏返しでもある。
なので、何か恐怖を感じたら、「今、自分はしっかりと前に進もうとしているんだ」「正しい道を進んでいる証拠なんだ」と、前向きに捉えていく。
行動を起こせば、ありもしないことを考えなくてすむので、気持ちは楽になるものである。