(30秒)「君たちはどう生きるか」紹介
☝どういう本なの?
誰もが一度は直面するような問題や疑問。
これらに対して、男子中学生「コぺル」が親戚のおじさんとの対話を通して、純粋かつストレートな視点から考え、向き合っていく物語。
人間は大人になるにつれて、目の前に通りすぎる数々の疑問を見過ごしがちになる。
それは、色々な常識や規則、概念の中で生きていくことを通して、「なぜか?」という視点を持たずに、その物事を周りに合わせて判断するようになってしまうからである。
しかし、本書の主人公は、まだ社会という常識に染まっていない幼い男子中学生。
中学生という年齢だからこそ感じる、純粋な視点や疑問が、この本では見事に展開されている。
☞そして、それらの疑問に対して、親戚のおじさんが与えてくれるアドバイスやヒントを通して、私たち自身も「人生をどう生きるべきか」について考えるきっかけを与えてくれる。
この本では、「あなたはこう生きるべきだ」と主張が述べられているわけではない。
☞あくまでストーリーを通して、読者にヒントを投げかけるというスタイルをとり、読者一人一人が自分で「自分の人生」について考えていこうという趣旨で描かれている。
「人生をどう生きていくべきか」について、考えさせてくれる貴重な一冊である。
☝おじさんのヒント
1. 自分は世界の一部分でしかない
人間はつい自分のことを世界の中心だと捉えてしまう。
☞そうすると、主観的なフィルターでしか物事を見れなくなってしまうため、「自分の考えが一番正しい」という偏った考え方しかできなくなってしまう。
そうならないためにも、自分を俯瞰して客観的に見る視点が必要。
「自分は~」「自分の会社は~」など、自分たちを中心とした目線ではなく、他の周りの要素から自分を認識するような俯瞰した視点を持つこと。
自分は世界の一部分でしかないと理解すること。
2. 自分は自分で決める
人は周りの目線を気にしてしまう。
「自分はどう思われているのか」「~すると、どう思われるのか」など。
しかし、それは自分がコントロールすることができない領域なので、気にする必要はない。
☞重要なのは、「自分がどうしたいか」である。
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