販売中の外付け使用のキルスイッチについて
外付けキルスイッチ良い点、いまいちな点
ヤフオク出品中の外付けキルスイッチについて良い点だけでなく悪いとはいわないですが、いまいちな点も書きます。
私がハンドメイドエフェクターを作って売るコンセプトは現実的に実用性があり使えるものを作りたいというのがあります。なので欠点も理解し、考慮した上で使ってもらいたいです。そうすればより上手く使いこなせます。市場に出ているメーカー製の楽器も良い点悪い点を理解して使うのが多くのプレーヤーでは日常的なことと思います。
デモ動画と説明書は別記事にあるのでそちらを見てください。
良い点
1. ギター本体に穴を開けなくてすむ ギターは元のまま
まず最大に良い点は、ギター本体に穴を開ける必要はありません。粘着テープで貼り付けるだけなので、外すことも簡単で自分の使っているギターにどれでも好きなように取り付けてキルスイッチが使えます。ただし、注意書きにも書きましたが、粘着テープが結構強力なので扱いには気をつけてください。
キルスイッチを通常通り本体に改造して取り付けた場合、おそらくですが、若干音に変化が出ると思います。スイッチという電子部品と接続すると、電気信号に対して抵抗になるのでたぶんですが、いくらか変わると思います。仮に元の音より悪くなったなーと思っても、もうギターは戻せません。付けたものを取り省いて戻せば音は戻るかもしれませんが、開けた穴はそのままです。ピックガードタイプならそれも変えれば元通りですが、木のボディそのものに開けた場合は普通は戻せないですね。塗りつぶしの塗装であれば穴を埋めて塗装してというやり方はあるかもしれませんが、そこまでやらないでしょう。
そういったことでギター自体は元のままなのが外付けキルスイッチの大きなメリットです。
2.キルスイッチが故障してもあまり困らない
私自身が所有しているギターでリペアショップでキルスイッチをつけてもらったものがあります。たいして使ってないのに1年くらいで故障しました。自分でできなくもないですが、直すのがめんどくさいですね。私の作っている装置のスイッチとは違うメーカーのものでして、手にはいるかわからない。付けるのであればタイプAで使っている押しボタンスイッチを付けたいのですが、その場合、穴を広げなくてはいけなくて木を削る必要があります。フレイムトップのギターなのですが、やったことのない自分には怖くてできません。
そういったような困り話はギター自体に付けた人たちにはあるのではないかと思います。しかし、外付けキルスイッチであればギター自体には影響は当然ないのでキルスイッチの装置だけを直せばいいだけになります。あるいは買い替えるか、自分で作るかすれば解決です。
3.好きな場所に付けれる
外付けなので好きな場所に付けられます。そして違うなと思ったら簡単に変えられます。当たり前ですが、ギター本体に穴を開けて付ける場合はこうはいきません。最初によく考えてから決めなくてはなりません。
外付けとはいっても実際はある程度、付けられる場所に制限はあるとは思いますが、フロントピックアップ周辺に付けてもぜんぜんひけるよって人は付けていいと思います。ただ、今現在出品しているものではコードの長さが足りなくなるので無理です。もし、もっと長いコードや違ったプラグがいいといった要望があった場合、可能なものは作っていこうとは考えています。私自身が気づいていない、あぁ、そういう付け方もあるなというアイデアがまだあるのではないかと考えています。
まだ出す予定はないですが、インもアウトもフォンジャックにした装置を設計して完成させたものがあります。これであればシールドは両方とも任意の長さのものを使うことになるので、どこにでも付けられます。ただ、サイズがタイプAよりも大きくなります。
いまいちな点
1.音が少しハイ落ちする タイプA、タイプBともに共通
まず、いまいちな点は音がいくらかハイ落ちします。ほぼ及第点レベルだと思いますが、少しトーンツマミを下げたような音になります。この原因は電子部品が増えるのと、接続するプラグも増えるので当たり前といえば当たり前の現象なんですよね。私自身が思うのですが、比較するとやはり未接続の音のほうがひいていて気持ちのいい音ではあります。しかし、その後いろいろとエフェクターを繋いだりすると、ほかのところでも機材接続による音の劣化は起きるので、外付けキルスイッチを付けたハイ落ちがどこまで気になるかは人それぞれだと思います。レコーディングするときにより良い音で演奏したい場合は、ただプラグを差し替えればいいだけなのでそこが良い点ではあります。
2.基本的にはタイプAを使ったほうがいい
タイプBはボディサイドに付けることを前提として設計してあります。小さいのが特徴ですが、操作感はタイプAより悪いです。まず押しボタンスイッチが違うのですが、Aのほうはボタンが大きく、カチカチっと軽快な操作感がすごく良いです。ボタンをいろいろと試したのですが、たぶんキルスイッチとしては最大に良い感じなのではないかと思います。音自体も歯切れのよい音色になるのでいいです。デモ動画をよく聞くとわかるかなと思います。カメラのマイク撮りなのでちょっとスイッチ自体のカチカチ音が聞こえまくっていますけどね。Bのほうは、何か問題があるというわけではないのですが、Aと比べると音にキレがないのでどうしても作っている私としてはいまいちに感じています。なによりサイズ重視でそこまで気にしない人はぜんぜん問題ないと思います。
トグルスイッチに関してもAのほうはプラスチック製のツマミでサイズが少し大きいので使いやすいです。Bのほうは普通の金属バーにゴムのキャップをかぶせています。市販のメーカー製ギターでたまにトグルスイッチタイプのキルスイッチが付いた製品があったりするのですが、そのあたりで使われているのとたいして変わりはないです。むしろAのプラスチックモールドタイプのほうが、たぶんですが、ないんじゃないかなと思います。
あとはケースがAのほうがマット加工の感じがよいです。Bはサイド側がつるつるの表面でして、すり傷が目立ちやすいです。どちらもタカチ製で、AはTWシリーズ、BはSWシリーズです。BのサイズがTWにはなかったのでSWを使っています。
トグルスイッチの扱いが難しい
いまいちな点というわけでもないですが、ON-OFF-ONという構成なので普通のON-OFFのように使おうとすると難しいです。デモ動画を見てもらうとわかると思いますが通常よりも高速で切り替わってます。早すぎて音の切れがわかりません。トレモロみたいな音になってます。なのでゆっくり操作して普通のキルスイッチ感を出そうとすると難しいです。正直なところ私は上手く使いこなせません。違いがあるほうが実用性やパフォーマンスとして可能性があるので2つ搭載しました。いずれ、こういうふうに使ってるぜ!といった使用者の映像とかを見せてもらいたいものです。あらたな発見につながると思います。
ちなみに通常のON-OFFのトグルスイッチはぜんぜんつまらないなと思いました。実際に昔買ったアイバニーズのギターで付いていました。バケッドヘッドにあこがれていたのですが、ぜんぜんバケヘー感が出ない。オンオフのスピードがどうしても遅く、早い演奏ができないんですよね。ただプレーヤー次第ですごい演奏ができるのかなと思います。
とりあえずざっと書きました。追記事項があればまた更新します。
こちらの記事は取扱説明書と紹介動画です。
販売サイト
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ks585583@rk2.so-net.ne.jp
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