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UN協定規則・保安基準・道路運送車両の保安基準の細目を定める告示・審査事務規定の優先順位は?

UN協定規則・保安基準・道路運送車両の保安基準の細目を定める告示・審査事務規定の優先順位は?
この優先順位について、整理しておかないと、運用において大きな間違いがおこると考えていますので、今回はこの部分の考え方の整理をしたいとおもいます。

UN協定規則

国際的な自動車の安全性や環境基準を定めるものであり、加盟国はこれに従う義務があります。これにより、国際的な基準として最も高い優先順位を持つと考えます。国際的な車両基準を定める規則で、日本の保安基準にも影響を与えます。
○目的
 国際的な車両基準を定める。
○影響
 日本の保安基準にも影響を与える。
○内容
 車両の安全性、環境性能、技術基準に関する国際的な規則。
○加盟国:
 多くの国が加盟し、国際的な基準として採用。
○改正
 国際的な技術の進歩に応じて改正される。
https://unece.org/transport/vehicle-regulations

道路運送車両保安基準

UN協定規則を踏まえつつ、日本国内の特性やニーズに応じて制定されています。これにより、国内法令として重要な役割を果たし、UN協定規則に次ぐ優先順位を持つと考えられます。
道路運送車両の安全性を確保するための基準であり、車両の設計、製造、使用に関する詳細な規定を含んでいます。
○目的
 道路運送車両の安全性を確保するための基準。内容: 車両の設計、製造、
 使用に関する詳細な規定を含む。
○適用範囲
 すべての道路運送車両に適用される。
○改正
 定期的に改正され、最新の技術や安全基準に対応。関連法令: 道路運送車
 両法と密接に関連。

・道路運送車両の保安基準の細目を定める告示
○定義
 保安基準の具体的な適用方法や技術基準を定める告示。
○内容
 車両の各部品や装置に関する詳細な技術基準。
○改正
 技術の進歩や国際基準の変更に応じて改正される。
○関連性
 保安基準と密接に関連し、具体的な運用を支える。

保安基準の具体的な適用方法や技術基準を定める告示
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr7_000007.html

審査事務規定

これらの基準が適切に適用されることを保証するための手続きや方法を定めています。実際の審査プロセスや基準の適用において重要であり、保安基準やUN協定規則が実効性を持つためには不可欠です。
車両の検査や認証に関する手続きや基準を定めた規程で、保安基準や細目告示と連携して運用される。
○目的
 車両の検査や認証に関する手続きや基準を定める。
○内容
 保安基準や細目告示と連携して運用される。
○改正
 保安基準や細目告示の改正に伴い、適宜改正される。
○適用範囲
 車両の検査、認証、登録に関するすべての手続き。
○機関
 独立行政法人自動車技術総合機構が関与。
https://www.naltec.go.jp/publication/regulation/shinsajimukitei.html

このように、各要素は相互に関連しながら、自動車の安全性と環境への配慮を確保するために機能しています。具体的には、保安基準がUN協定規則に従っていることを確認し、その適用が審査事務規定によって、全体として効果的な自動車の管理が実現されています。

優先順位: 一般的に、国際的なUN協定規則が最優先され、その後に国内の保安基準や細目告示が適用されると解釈できますね。

優先順位
国際基準: UN協定規則が最優先される。
     ↓
国内基準: 次に国内の保安基準が適用される。
     ↓
細目告示: 保安基準の具体的な適用方法を定める。
     ↓
審査事務規程: 検査や認証の手続きを支える。

という前提に、何をもって車検対応というのか?について検討しています。

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