経済と経営の関係性(後編)
大人の定義を考えてる時に、子供の定義ってなんだろうと考え始めてしまった藤田です。
さて、前回は「インフレ・デフレ」のテーマでお話をさせていただき、今回は「インフレ」について解説していきます。
前回の見てない方は分からないと思うので、ぜひそっちを見てからにしてください。
みなさんは学生時代にこのように言われた
記憶はありませんか?
「インフレの時は景気が良くて、
デフレの時は景気が悪いんだよ〜。」
私はこう言われました。
もしかしたら、大人になった今でもそう
言われているのかもしれません。
実は半分当たってて半分違います。
前回説明した、デフレが景気悪いの認識でOKですが、インフレが景気良いの認識だとヤバいです。
インフレには2種類あり、
「GOODインフレ」と「BADインフレ」が
あります。
そもそも、インフレは物価が上がっていき、デフレは物価が下がっていくこと指しています。
BADインフレを見れば、GOODインフレがなんとなく分かってくるので、ここではBADインフレを紹介していきます。
BADインフレには3つの要因があります。
「BADインフレ」
1.投資・需要以外で物価が上がる。
2.国内で賄えるインフレ
3.過度な需要が発生する。
それぞれ見ていきましょう。
1.投資・需要以外で物価が上がる。
例えば、「ビールが欲しい!」って人が予想以上にたくさんいたら、500円で売れていたものを600円にしても売れそうですよね。
これが需要で物価が上がるということです。
次の例ではどうでしょうか。
・世界的にオイルが枯渇してしまい、
ガソリンの値段が上がってしまった。
・バッタが植物を食べてしまい、
食料品の値段が上がってしまった。
これって物価は上がってるかもしれませんが、需要は変わってませんよね。むしろ需要が減る現象でもあります。
つまり、給料も上がらないし、消費も上がらないので、デフレとほぼ同じスパイラルになってしまっているのです。
消費したいけど消費できない状況です。
2.国内で賄えるインフレ
先程の例の延長になりますが、外国でバッタが植物を食い荒らした食料品がトマトだとします。
その外国で売っていたトマトが日本で100円で売られていた物が、300円になりました。
でも、国内産のトマトにはバッタの影響は無いので、ずっと200円のままでした。
国内で賄えているので、いい経済になります。
しかし、オイル枯渇になると国内で賄えなくなってしまうので、需要以外で物価が上がった商品を買わなければいけません。
これが国内総生産を上げなければいけない理由の一つでもあります。
3.過度な需要が発生する。
上の写真を見てみると、一つの家に対して需要が超増えていることが分かります。
そうなると価格超過が起こってしまい、お金自体に価値が無くなってしまいます。
ここまでをまとめると…
「GOODインフレ」
給料が上がり、物価も上がる。
「BADインフレ」
給料は上がらず、物価は上がる。
こういったことを把握してもないのに、自己正義の経営をしてしまうと取り返しのつかない事なんて当然起こってしまいます。
経済と経営を別に考えてしまうことは、
鬼に金棒を持たせないも同然です。
(うまい?)
投資や借金を考えている時は、経済について学ばないと間違いなく損です。
特に経営者はこの先、経済と時代を読む力が必要不可欠な能力になります。
これを社会人になってから学ぶのか、それとも今から経済を把握しておくのかでは、天と地ほどの差があるでしょう。
ではまた!