heyheyhayashiii

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最近の記事

半年の距離感から

天草からUターンをして、半年と少しが経った。 家を出たら海だったのが、今や家を出たら環七通りということに味気無さを感じつつも、通勤電車には慣れてきている。 ふと、感覚の軸が東京側に戻ってきているからこそ、天草の教員時代について顧みることができるのかなと考えた。 と言っても、中学校教員の日々は、振り返るにはあまりにも濃かった。まず、学校はびっくりするほど行事が多い。矢継ぎ早すぎて、行事ハイになる時期が定期的に訪れる。 行事ってどのくらい意味があったのだろうか。 毎日足を

    • 熊本の原風景

      熊本の天草に住んで2年。 今日も深呼吸をすると、春の草花と海の匂いで晴れやかな心持ちになる。景色は綺麗だし、食べ物はうまいし、そのせいか日々の充実度も高い。 ところで、SNS時代の今は、キラキラした写真や動画たちであふれかえっている。でも、それらを見るたびにこの頃思う。 「え、熊本って、地球上でかなり綺麗なところなのでは!?」 そこで、美しい熊本をしっかり推しておきたいと思い立ち、noteを開いてみた。 最初に言っておくべきことがあるとするならば、春夏秋冬2周の中で

      • 「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」に見る自立と依存

        「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」(町田そのこ作)という本を手に取った。 読み進めていくと、登場する人物たちの多くが、家庭環境が特殊だったり、特性を持っていたりすることが分かる。 そういった中での生活模様に、読者である私も想いを巡らすのだが、時折、私自身が毎日教室で接している子たちを登場人物に重ねているのに気づく。 自分の気持ちを調整するのが苦手だったり、学校に馴染めなかったり、家庭内で味方は祖母だけだったり、人間関係を選べず逃げ場がなかったり、あるいは自分の性自認で葛

        • 「ものさしを能力主義のメタファーとして、小説をそのアンチテーゼのメタファーとして表した、学校を舞台にした物語を書いてみてほしいです!」とChatGPTに聞いた結果。

          ものさしと小説 ともこは学校でトップの生徒だった。彼女はいつもテストや課題で満点を取り、先生やクラスメートからほめられていた。彼女は努力と知性が成功のカギだと信じており、自分の価値観を共有しない人たちを見下していた。彼女は自分の能力と正確さの象徴として、いつもものさしを持ち歩いていた。 ある日、彼女は転校生のひろしと出会った。彼は静かで神秘的で、いつも小説を持っていた。彼は成績や規則には興味がなく、よく授業をさぼって図書館で読書をしていた。彼は事実や数字よりも想像力や創造

          理科室の日常

          「すげー」 理科室でそんな声が上がる。 自作カイロをシャカシャカして、そのカイロが熱くなったときである。 または、オオカナダモの細胞を顕微鏡を通して見てみたときである。 「理系的な力が必要だよね」と言われる昨今。 しかし、高校に上がるとき、あるいは高校のときの文理選択ときに、数学や理科が嫌で理系を避ける人がそれなりにいると聞く昨今。 ただ、実際には、好奇心や興味関心は本来備わっているものだ。 砂糖をガスバーナーで黒焦げにして「くさっ」と言いながらもテンションが高いとき

          理科室の日常

          むすんで、ひらいて

          先月、とうとう30歳になってしまい、1つの節目を意識してしまう。 毎日の在り方はそんなに変わらないと思う。むしろ、中高生や大学生の頃の想像では、もう少しイケてる30歳になる予定だったなあ、と感じてしまう。しかし実際は、あの頃の延長線上に、地続きに、今があるだけだ。 それでも、今なんとなく節目的なものを感じてしまうのは、周りの人たちによるところも大きい気がしている。 とてもポジティブな意味においてである。たまたま、このタイミングで次のチャレンジをする自分に対して、見送りの

          むすんで、ひらいて

          カンピューに行きたくなることがある

          疲れたらいつも行きたくなる場所があります。 ここはミャンマーの農村、カンピュー。 ミャンマーの中でも、屈指のお気に入りの場所でございます。 ヤンゴンからバスで8時間、その後船で6時間でやっとたどり着ける、電気もほとんどないような村です。 しかし、この川辺に1人で座って、1時間、2時間ぼーっとすると、旅の疲れがすーっと癒えていきます。 川辺スーパーヒーリングタイムの後、農村の人達と、よく一緒に甘ったるい紅茶を飲んでました。 日が暮れると本当に真っ暗で、星が綺麗でした。

          カンピューに行きたくなることがある

          半分くらいになってしまいました

          ZOOM氏やTeams氏に感謝しております。 おかげで、コミュニケーションは遠隔でもできるようになりました。 おかげで、外に出なくても仕事ができます。 しかし、何か物足りない。 というか、むしろ疲れるこのモヤ感は何だろう。 あ、心が通いにくくなってしまったのだ。 そう思うようになりました。 もちろん、みんなが、良い通信環境にアクセスできて、大きなスクリーンや、良質なイヤフォン/マイクを常備できていれば、かなり改善すると思います。 ただ、それでも、数ある感覚のう

          半分くらいになってしまいました

          イマココタイムのすゝめ

          前回はバリに行ってきたことについて書きました。 誰にとってのサステナビリティなのか?という疑問を感じたあの日。 人間中心が前提となる考えに疑問を感じた旅でしたが、人間中心主義の上に成り立つ、自由主義についても疑問を感じました。 「自己実現のサポートがしたいです」僕が、これからずっとやっていきたいことは、「人々の自己実現をサポートする」ことです。 みんなが意思を持って、やりたいことや、なりたい姿を追求するのって、ミクロ的にもマクロ的にも良いことだし、そのストーリーに関わ

          イマココタイムのすゝめ

          バリの緑の学校

          南の島、いざバリへ兼ねてより行きたかったインドネシアのバリ島に、今回突撃してまいりました。 青!ビーチ!というイメージが強いのとは裏腹に、緑!木々!という印象も加わった旅。 空港から出ると、海が割と近いのですが、内陸の方に行くにつれ、木々が増え、ライステラスと呼ばれる棚田がいたるところに。 しかし今回、僕にとってのぶっちぎりの緑は、1つの学校でした。 バリ島のウブドという街に、"Green School"という緑あふれる学校があったのです。 Green School

          バリの緑の学校